京都聖母学院小学校は、「毎日設計」が見える学校です。
京都聖母学院小学校を見ていると、学校選びで本当に大切なのは、立派な言葉だけではないと感じます。朝に無理なく着けるか。低学年でも通い続けられるか。放課後まで含めて家の時間割が回るか。京都聖母学院小学校は、その答えを、通学、安全、放課後、学びのつくり方まで具体的に示している学校です。
京阪「藤森」駅から徒歩約3分という近さだけでも魅力は十分ですが、この学校の独自性はそこでは終わりません。方面別の登校班、1・2年生の集団下校、ICタグによる登下校通知、学童保育「プチパ」、温かい昼食が選べる聖母ランチ、そして総合フロンティアコースと国際コースという2つの学び方まで、毎日の生活が見える形で並んでいます。
受験を考える家庭にとって大きいのは、良さを想像で補わなくていいことです。見学や説明会で確認したい点が自然に浮かびやすく、入学後の生活も具体的に思い描きやすい学校だと言えます。
駅から近いだけではなく、「続けやすさ」まで設計されています。
京都聖母学院小学校の通学は、京阪「藤森」駅を軸に考えると輪郭がはっきりします。学校公式の案内では、藤森駅から学校まで約300メートル、徒歩約3分です。数字だけ見ると単に近い学校ですが、受験家庭にとって大切なのは、その3分が毎日どう効くかです。
雨の日でも歩く時間が短いことは、低学年にはかなり大きな安心になります。朝の荷物が多い日でも、駅から長く歩かなくてよいのは助かります。保護者にとっても、通学の不安が「電車に乗れるか」だけでなく、「駅を出てから校門まで安全に歩けるか」という現実的な単位まで下りてくるので、確認の視点が持ちやすいです。
ただ、近いから安心、と言い切れるわけでもありません。駅が近い学校ほど、朝の人の流れや改札前の混み方、横断歩道の渡り方、ホームでの待ち方が日々の負担を左右します。京都聖母学院小学校は、通学圏の目安を自宅から約1時間程度としています。つまり、駅から学校までの短さと、家から駅までの積み重ねの両方を見て判断する学校です。
見学の前後に、平日の朝と同じ時間帯で実際に動いてみると、印象がかなり変わります。子どもに「ここなら毎朝歩けそうかな」と聞いてみると、親が気づかない引っかかりが出ることもあります。受験では学力や面接だけが話題になりがちですが、私立小学校は6年間の通学そのものが土台です。京都聖母学院小学校は、その土台を確かめやすい学校です。
低学年の不安を薄くする安全対策が、かなり具体的です。
この学校の安心感は、「安全に気をつけています」という抽象的な言い方ではなく、仕組みとして見えるところにあります。1年生から6年生までが方面別に班をつくって登校し、1・2年生は通常、京阪「藤森」駅まで教員と一緒に集団下校します。低学年の間だけでも、朝と帰りの両方に見守りの枠があるのは大きいです。
特に電車通学が気になる家庭ほど、この設計は現実的に感じやすいでしょう。小学校受験では、入学試験の内容より先に、親の心の中で「本当に毎日通わせられるだろうか」が壁になることがあります。京都聖母学院小学校は、その壁に対して、班登校、集団下校、駅までの教員引率という分かりやすい答えを持っています。
さらに、希望制ではありますが、ICタグで校門通過時刻をメール配信する仕組みも導入されています。学校に着いたか、下校したかが見えるだけでも、共働き家庭の不安はかなり変わります。来訪者確認は守衛が行い、校内には防犯カメラも設置されています。通学中だけでなく、学校内に誰が入るかまで視野に入っている点も見逃せません。
子どもの安全は、設備だけでは守れません。京都聖母学院小学校の特徴は、異学年で動く仕組みが安全とつながっていることです。登校班や縦割りの活動は、年上が年下を気にかけ、年下が年上を見ながら覚える流れを自然につくります。安全対策が、生活指導と別の箱に入っていない学校だと言えます。
放課後まで見えると、学校選びは一気に現実になります。
学校選びで意外と差が出るのが、放課後です。京都聖母学院小学校には、学童保育「プチパ」があります。平日は下校後から19時まで、学校休業日は8時30分から19時まで利用できます。長期休業日にも預かりがあるので、働き方との相性を考えやすい学校です。
この「プチパ」は、ただ預かる場所ではありません。工作やスポーツ、レクリエーション、季節のイベントなどを通して、放課後を生き生きと過ごす場として設計されています。保護者にとってありがたいのは、預かり時間の長さだけでなく、放課後の時間が手持ち無沙汰になりにくいことです。子どもにとっても、授業が終わったあとにもう1つの居場所がある感覚は大きいでしょう。
昼食面でも、毎日を回しやすくする工夫があります。学校の案内では、持参弁当、パンとドリンク、聖母ランチから選ぶ運用が示されています。聖母ランチは学期単位の申込で、学校生活の紹介ページでも、温かいお汁やごはんのある昼食として案内されています。毎日必ずお弁当を用意しなければならない学校とは、家庭の負担感がかなり違います。
ここで大切なのは、便利かどうかだけではありません。家庭の朝が荒れにくいことです。私立小学校は、入学してからのほうが長いです。通学の準備、昼食、下校後の居場所まで見えている学校ほど、親子ともに落ち着いて力を使いやすくなります。京都聖母学院小学校は、その意味で「入ってから困りにくい」学校です。
1日の流れを見ると、この学校の空気がよく分かります。
京都聖母学院小学校の1日は、7時45分の登校から始まります。学校に着くと、校長先生やマリア様に挨拶をする流れがあり、その後は8時15分から朝読書です。朝に静かに本を読む時間が入っているので、いきなり授業へ飛び込むというより、気持ちを整えながら学校モードへ入るつくりです。
10時30分には「仲良しタイム」があります。全校児童が元気よく遊ぶ20分で、ネイティブ講師と英語で遊ぶ「イングリッシュチャット」もあります。京都聖母学院小学校の英語は、授業のコマだけで完結していません。遊びや会話の場面に英語がにじんでいるのが特徴です。
12時30分は昼食、13時25分は「聖母タイム」です。聖母タイムでは、英語や漢字の練習など、その時々に応じた学習に取り組みます。短い時間を積み重ねて力に変えていく発想が見えます。15時20分以降は、下校、課外活動、アフタースクール、プチパと、それぞれの時間に分かれていきます。
この流れを見ると、京都聖母学院小学校は、ただ授業が多い学校ではありません。祈り、読書、遊び、英語、日々の反復、放課後の居場所までが1本につながっています。学力だけを押し出す学校とも少し違いますし、自由さだけを売りにする学校とも違います。生活の中で育てたいものが明確です。
この学校ならではの芯は、「4つのプロジェクト」にあります。
京都聖母学院小学校の独自性をひと言でまとめるなら、「4つのプロジェクト」が学びと生活の両方に入っていることです。学校は「祈り」「命」「仲間」「学び」を柱に置いています。これは宗教教育の説明に見えて、実際には学校全体の動かし方の説明にもなっています。
祈りの柱では、日々の祈りや宗教行事を通して、感謝すること、静かに振り返ることを学びます。命の柱では、命の大切さや健康について考える時間があり、身体づくりのプロジェクトとして運動動画「PEPEちゃんねる」まで用意されています。仲間の柱では、縦割りの活動、長めの遊び時間、委員会、スポーツデーなどを通して、学年やコースを越えて関わる機会が組まれています。
学びの柱では、プレゼンテーションの場を多く持ち、企業や団体による出張授業、社会見学、自由研究、検定受検、補習などがつながっています。つまり、この学校の教育は、教科書を進めることだけでは終わりません。人との関わり方、自分の考えの出し方、継続してやり抜く力までを、学校生活の中で育てようとしています。
ここを誤解しないで見ておきたいです。カトリック校だから、宗教色の強さだけを見る学校ではありません。もちろん祈りや建学の精神は大切な土台ですが、それが通学、安全、仲間づくり、表現、奉仕活動まで具体化されているからこそ、学校全体の一貫性になっています。理念が掲示物で終わっていないところが、この学校の独自性です。
学び方は2つです。けれど、目指している力は1つにまとまっています。
京都聖母学院小学校には、総合フロンティアコースと国際コースがあります。見え方はかなり違いますが、どちらもコミュニケーション力、テクノロジー力、クリティカルシンキング力を育てる考え方でつくられています。クリティカルシンキングとは、情報をそのまま受け取るだけでなく、比べて考え、核心を見つける力のことです。
総合フロンティアコースは、考える力を日常の学びに落とし込むコースです。
総合フロンティアコースでは、学習習慣をつけながら、変化の大きい時代にも対応できる基礎学力を育てていきます。特徴的なのは、情報収集、分析、プレゼンテーション、プログラミング教育などが、特別なイベントではなく学びの流れの中に入っていることです。国語では語彙や対話、作文を通して自己発信する力を伸ばし、算数では表やグラフを使った分析や問題解決、相手を意識した発表へつなげています。
さらに、各学年のカリキュラムをゆるやかに前倒しし、6年生の2学期末には小学校課程を終えて、入試問題演習にも取り組む方針が示されています。算数は1年生から4年生で教員2人体制、5年生と6年生では習熟度別で授業を行い、放課後補習や土曜チャレンジもあります。受験を見すえた家庭にとっては、日々の学校生活の延長線上で学力を積み上げやすい設計です。
しかも、堅い勉強一辺倒ではありません。総合フロンティアコースでは和装礼法の授業も紹介されており、日本語や日本文化を大切にしながら、自分をどう表すかまで含めて学ぶ姿勢が見えます。外へ広がる力と、足元を知る力の両方を育てようとしている点が印象的です。
国際コースは、英語を「教科」ではなく「生活の道具」に近づけるコースです。
国際コースの特徴は、多くの教科を英語で学ぶことです。英語を使って教科内容を理解し、考え、伝える時間が長く取られています。加えて、週4から5時間の英語の授業があり、聞く、話す、読む、書くをまんべんなく伸ばします。個人のiPadを使って表現する学習や、家庭での学習も取り入れられています。
ただ、ここで大事なのは、英語だけに寄らないことです。授業はネイティブ講師と日本人教員のティームティーチングで進みます。ティームティーチングとは、2人の教員が役割を分けながら一緒に授業をつくる方法です。国際コースでは、日本人教員が基礎学力の定着を支え、算数は週1回程度日本語でも学びます。さらに、多様な進路に対応するため、4年生から社会、5年生から算数・理科・社会を日本語で学ぶと明示されています。
3年生と4年生には国内での英語合宿があり、5年生にはオーストラリアでの語学研修もあります。英語を話せるようになることだけが目的ではなく、英語を使って世界と接続する体験を積む設計です。英語が好きな子にはもちろん合いますが、むしろ大切なのは、ことばを使って伝えることを楽しめるかどうかです。
英語の強さは、国際コースだけの話ではありません。
京都聖母学院小学校の英語教育は、国際コースだけを見ていると少し見落とします。学校全体として、1年生からネイティブ教員によるオールイングリッシュの授業が始まり、聖母タイムではフォニックスを学びます。フォニックスとは、英語のつづりと音のつながりを知り、初めて見る単語でも読み方を考えられるようにする学び方です。
また、1年生から3年生は基本的な英語表現で自分のことを伝える練習を積み、4年生から6年生では、まとまりのある文で話すスピーチ練習へ進みます。遊び時間のイングリッシュチャットも含めると、英語が授業だけの存在ではなく、学校の日常に入っています。
学校全体では、現在10人のネイティブ講師が指導に関わっていると案内されています。ここまで来ると、英語が得意かどうかより、英語に触れることが普通の環境かどうかの話になります。京都の私立小学校の中でも、この厚みはかなり独自です。
受験家庭が見ておきたい最新情報も、かなり整理されています。
最新の入学案内では、2026年度入試はA日程、B日程、C日程の3回です。A日程は2025年8月23日、25日、26日に面接、9月1日に適性検査で、募集人員は男女約100名です。B日程は2025年10月1日で約20名、C日程は2026年1月22日で若干名となっています。いずれもWeb出願で、書面出願ではありません。
費用面では、2026年度新入生の案内として、入学金は両コースとも150,000円です。年額は総合フロンティアコースが授業料450,000円、教育充実費180,000円、施設設備費63,000円、保護者会費18,000円です。国際コースは授業料540,000円、教育充実費234,000円、施設設備費63,000円、保護者会費18,000円です。制服やかばんなどの制定品は約150,000円と案内されています。
数字だけを見ると高く感じる家庭もあると思います。けれど、京都聖母学院小学校は、通学支援、安全対策、放課後の受け皿、英語環境、補習やコース設計まで含めて見る学校です。費用は、授業料だけでなく、何が学校側で用意されているかまで合わせて考えると判断しやすくなります。
向いている家庭と、確認を厚くしたい家庭があります。
京都聖母学院小学校が合いやすいのは、子どもに落ち着いた学校生活を送ってほしい家庭です。挨拶、祈り、縦割りの関わり、英語、表現、放課後の居場所まで、学校生活がばらばらではなく1本につながっています。家でも「今日どんなことを考えたの」「誰とどんなことをしたの」と話を聞く時間を持ちやすい家庭には、相性がよいでしょう。
一方で、確認を厚くしたい家庭もあります。例えば、車送迎の柔軟さを重視する家庭です。学校は特別な場合を除き、自動車による送迎を認めていません。また、宗教的な雰囲気が生活に入る学校なので、その空気を家庭が心地よく受け止められるかは、説明会や見学で確かめておきたいところです。
国際コースを考えるなら、英語力の高さだけで決めないほうが合いやすいです。大切なのは、英語を使って伝えることを楽しめるか、日本語での土台づくりも含めて見ているかです。総合フロンティアコースを考えるなら、受験対応の有無だけではなく、思考力や表現力、生活習慣まで学校と家庭が同じ方向を向けるかを見ておくと、選びやすくなります。
見学で確かめたいのは、派手な特色ではなく「毎日が回る感覚」です。
学校説明会や見学に行くときは、駅から近いことだけで満足しないのがおすすめです。藤森駅から校門までの歩きやすさ。朝の子どもたちの表情。挨拶の雰囲気。低学年の動き。放課後にどんな子がどこへ向かうのか。そこを見ると、学校案内の文字が生活の風景に変わります。
子どもには、「ここで1日を過ごしたら、どんな時間が楽しみになりそう」と聞くくらいが自然です。親は、「お弁当の日の運用はどうか」「プチパを使う家庭はどのくらいか」「国際コースで日本語の定着はどう見ているか」といった、毎日の質問を用意しておくと判断しやすくなります。
京都聖母学院小学校は、華やかな言葉だけで押してくる学校ではありません。けれど、通学と安全と放課後、そして学び方まで見ていくと、毎日を丁寧に組み立てていることがよく分かります。受験は合格だけで終わりません。その先の6年間を想像したときに、かなり現実味をもって比較できる学校です。
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参考文献。
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京都聖母学院小学校 公式サイト アクセス。
京阪「藤森」から徒歩3分。
通学距離と所在地を確認する -
京都聖母学院小学校 公式サイト 安全対策。
1、2年生は通常集団下校をします。
登校班やICタグ通知の仕組みを確認する -
京都聖母学院小学校 公式サイト 学童保育「プチパ」。
下校時~19:00。
預かり時間と運営概要を確認する -
京都聖母学院小学校 公式サイト 聖母の1日。
放課後は課外活動やアフタースクール、学童保育「プチパ」。
1日の流れと昼食、放課後の様子を確認する -
京都聖母学院小学校 公式サイト 4つのプロジェクト。
「祈り」「命」「仲間」「学び」。
学校独自の教育の柱を確認する -
京都聖母学院小学校 公式サイト 総合フロンティアコース 国際コース 入学案内。
多くの教科を英語で学習。6年生の2学期末には小学校の学習課程を終了。
総合フロンティアコースの内容を確認する 国際コースの内容を確認する 最新の募集要項と費用を確認する -
文部科学省 小学校学習指導要領。
全国どこの学校でも一定の水準が保てるよう。
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