レッジョエミリア教育が生んだ世界的人材と創造力の源泉
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イタリアのレッジョ・エミリア市で生まれたレッジョエミリア教育は、子どもを能動的な学びの主体と捉え、その探究心や表現力を最大限に引き出すことを大切にしています。0歳から2歳という幼少期にも、子どもが自ら考え、試し、世界に働きかける経験を大切にすることで、自発性と可能性を広げられます。ここでは家庭でも取り入れやすいレッジョエミリア教育の考え方や、遊び・日常生活での工夫をご紹介します。
レッジョエミリア教育では、子どもが単なる学習の受け手ではなく、自分で答えを見いだしていく“主役”と考えられています。 まだ言葉で十分に伝えられなくても、乳幼児は周囲を観察し、自分なりの方法で世界を理解しようとしています。 子どもの問いや興味を尊重し、対話を通じて関わることで、自発的な学びを引き出すことができます。
レッジョエミリア教育では「環境は第3の教師」と言われるほど、子どもの学びを支える環境づくりを重視します。家庭では、子どもの手の届きやすい場所に興味を引く素材(安全な日用品、自然物、おもちゃなど)を準備しておくと、好奇心に合わせて自分からアクションを起こしやすくなります。ここで大人は先回りしすぎず、一緒に興味を深める姿勢が大切です。
レッジョエミリア教育の創始者、ロリス・マラグッツィは「子どもには百の言葉がある」と表現しました。これは言葉だけでなく、体の動きや感覚、表情、アートなど様々な手段で子どもは自己表現をしているという意味です。お絵描きや音楽、リズム遊びなど、多様な方法で心を動かす機会を日常生活に取り入れてみましょう。
保育現場では子どもの取り組みや会話を細かく記録し、振り返る「ドキュメンテーション」が活用されます。家庭でも写真やメモを残し、子どもの工夫や変化を可視化してみると、思いがけない成長や発見があるかもしれません。それらを親子で一緒に振り返ることで「こんなことを考えていたんだね」と互いの理解が深まります。
レッジョエミリア教育では、子どもだけでなく保護者や地域社会も学びの共同体として捉えられています。お子さんが見つけた新しいアイデアや疑問を共有して、一緒に情報を集めたり体験を広げたりしてみましょう。大人も子どもから学ぶという姿勢が、お互いの成長にとって大きな原動力となります。
Malaguzzi, L. (1993). "For an education based on relationships." Young Children, 49(1), 9–12.
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