習い事の体験では「楽しい」と「安心できる」をいっしょに確かめます。
初めてのスイミングや体操の体験に出かける日は、子どもだけでなく保護者も少しそわそわします。どんな先生なのか、けがをしない工夫はされているのか、通わせて大丈夫かという不安が頭に浮かぶことが多いです。習い事そのものの内容だけでなく、体験の時間を通して「子どもが安心して通える場所かどうか」を見ていく視点があると、判断がぐっとしやすくなります。
子どもが戸惑った時の声かけを丁寧に見守ります。
体験の場では、最初から楽しそうに飛び込んでいく子もいれば、保護者のそばから離れたくない子もいます。先生が戸惑っている子にどう声をかけているかを見ると、その教室の雰囲気がよく見えてきます。「今はここから見ていていいよ」「できそうなところだけ一緒にやってみようね」といった、気持ちを受け止めながら少しだけ前に進める声かけができているかが一つの目安になります。
できた瞬間のほめ方も大切です。結果だけを強くほめるのではなく、「さっきより顔が水につけられたね」「自分から並ぶことができたね」のように、頑張った過程に目を向けているかどうかを意識して見てみます。そうした言葉が多い教室ほど、子どもが「またやってみたい」という気持ちを育てやすいと言えます。
安全への目配りは小さな場面にあらわれます。
安全面を見る時は、目立つ設備だけでなく、体験の流れの細かな部分に注目します。スイミングなら水温が冷たすぎないか、プールサイドが滑りにくい材質か、子どもが移動する時の足元に危険な物が置かれていないかといった点を確認します。体操やサッカーなら、マットやボールの状態が整っているか、ぶつかりやすい場所に余計な荷物が置かれていないかなどがポイントになります。
体調の変化に気づく視線があるかを確認します。
顔色や汗のかき方、水分補給のタイミングに先生がどれくらい気を配っているかも大事な視点です。走るメニューが続いた後に必ず水分タイムがあるか、少しぼんやりしている子に「疲れていないかな」と声をかけているかなどをさりげなく見てみます。幼児期は疲れやすく、集中が切れるのも自然なことなので、その変化を当たり前のものとして受け止め、無理をさせない雰囲気があるかどうかが安心につながります。
動線や送迎で「ぶつからない工夫」がされているかを見ます。
教室の出入り口や、更衣室からレッスン場所までの通り道も、安全を測る大切な材料になります。子どもと保護者、別のクラスの子たちが一度に行き交うところで、スタッフが立って誘導しているか、走って移動しないような声かけがあるかなどを確認します。送迎バスや駐車場を利用する場合は、乗り降りの順番や待つ場所が決まっているかもチェックしておくと安心です。
クラス人数と先生の人数のバランスを確かめます。
子どもの安全を守るには、一人の先生が見る人数が多すぎないことも大切です。同じ年ごろの子が何人くらい参加していて、先生が何人ついているのかを体験の間に把握しておきます。例えば水に入る活動や高いところに登るような運動では、すぐに手を伸ばせる距離に大人がいることが安心につながります。見学の時には、列の一番後ろの子にも声が届いているか、離れている子がいないかという点にも目を向けます。
年齢によっても必要なサポートの量は変わるので、同じ教室でも幼児クラスは特に人数設定に気を配っているかどうかを確認します。体験の案内やホームページの説明に、クラス定員や担当の先生の人数が分かりやすく書かれているかどうかも、情報をオープンにしている教室かを知る手がかりになります。
続けやすさを支えるルールも事前にたずねます。
習い事は始めるより続ける方がむずかしいことが多いです。体験のタイミングで、振替制度や休会の仕組みについても聞いておくと安心です。急な発熱や家族の予定で通えなくなった時に、別の日や別のクラスに振り替えられるか、長くお休みする場合の手続きはどうなっているかなどを確認します。ここが分かっていると、無理に通わせることなく、子どもの体調を優先しながら続けるイメージが持ちやすくなります。
料金の支払い方法や、教材費や送迎費などの追加費用についても、体験の最後にまとめて聞いておくと良いです。細かい条件を先に知っておくことで、「思っていたより負担が大きかった」という後悔を減らし、家族全体で無理なく続けられるかどうかを冷静に考えることができます。
教室の空気が合うか迷う時は、同じ時間帯で複数回の体験を相談します。
体験は一度きりというイメージがありますが、教室によっては同じ時間帯で複数回の体験を受け付けているところもあります。初回は緊張で様子が分かりにくい子もいるので、「もう一度同じ曜日と時間帯で試してみたいのですが」と相談してみるのも良い方法です。曜日や時間帯が変わるとメンバーが変わってしまうことも多いため、できるだけ入会を検討している回と同じ時間帯で体験できるかを聞いてみます。
体験を重ねる中で、先生が子どもの名前を覚えて呼んでくれるか、保護者の小さな不安にも耳を傾けてくれるかといった点が少しずつ見えてきます。一緒に通うことになりそうな保護者同士の雰囲気も含めて、「ここなら通えそうだな」と感じるかどうかを、子どもの表情と自分の感覚の両方から確かめていくことが大切だと言えます。
おすすめグッズはこちらPR
関連記事
参考文献。
子どもの事故予防や生活環境の整え方について、保護者向けに分かりやすくまとめた情報ページです。家庭や園生活での安全対策を考える参考になります。
日本小児科学会 保護者のみなさまへ 子どもの健やかな成長のために。 https://www.jpeds.or.jp/modules/general/index.php?content_id=23
乳幼児から学童期までの事故の特徴と予防のポイントが整理されており、習い事を含む日常生活の中でどこに危険が潜んでいるかを学ぶことができます。
厚生労働省 子どもの事故防止ハンドブック。 https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety-actions/handbook
学校における水泳指導時の事故防止策を示した文書で、監視体制や指導体制の重要性が具体的に示されています。スイミングスクールの安全確認の視点としても参考になります。
スポーツ庁 水泳等の事故防止について。 https://www.city.minato.tokyo.jp/documents/126649/suieitounojikoboushinitsuitebesshi.pdf





