早稲田実業学校初等部の考査は、できたかより、どう取り組んだかが残ります。
早稲田実業学校初等部の考査は、知識を早く出す場面だけで決まるものではありません。指示を聞いて、手を動かして、途中でつまずいたときに立て直す。その一連の動きに、子どもの普段の姿が出やすいと言えます。
大人側は、つい正解の有無に目が行きます。けれど、子どもが本番で困るのは、難しい問題より、聞き逃しや焦りで手順が崩れる瞬間です。だからこそ、学力の先にある、聞く力と切り替えが要になります。
早稲田実業学校初等部の公式サイトに掲載されている2026年度入試の情報では、出願はWebで行い、一次は本人のみの考査、二次は本人と保護者の面接という流れです。募集人数は第1学年108名で、検定料は30,000円と示されています。日程も具体的に掲載されていますが、年ごとに変わる可能性があるため、最新情報は公式ページでの確認が安心です。
ここでは、受験に必要な力を「扱い方の学力」と呼びます。
同じ課題でも、落ち着いて取り組める子と、途中で崩れてしまう子がいます。差を作るのは、頭の良さだけではありません。聞いたことをいったん受け止めて、自分の手順に落としていく力があるかどうかです。
この力は、家庭で伸ばしやすい領域でもあります。特別な教材を足すより、普段の時間を少しだけ丁寧にしていくほうが、子どもの芯が残りやすいでしょう。
聞く力は、耳の良さではなく、受け止め直す力です。
考査での「聞く力」は、音として聞こえたかではありません。言われたことを、自分の中で短く言い直せるかが大切です。言い直せると、次の手が自然に出ます。言い直せないと、焦りが先に立ち、動きが乱れやすくなります。
切り替えも同じです。失敗を消す力ではなく、次に戻る力です。心理学や発達の領域では、実行機能(段取りを組み、注意を切り替え、我慢や調整をする力)という言い方があり、日常の関わりの中で育つことが知られています。
家の中で一番効く練習は、短い確認を子どもに返してもらうことです。
たとえば、家の用事を頼む場面を思い浮かべてください。大人が結論まで言い切るのではなく、最後に子どもに、やることを短く言ってもらいます。「最初に何をする」「次は何をする」を、子どもの言葉でまとめてもらうだけで構いません。
その一言が、聞き方の型になります。大人が正しさを詰めると、子どもは萎縮しやすいです。言葉が途切れても、待ってあげてください。うまく言えなかった日は、やり直しを強制せず、次の機会に回すほうが続きます。
練習は、試験の形に寄せすぎると、子どもの良さが縮むことがあります。
受験の練習を増やせば増やすほど、安心できるとは限りません。試験に似た練習が続くと、子どもが受験仕様の顔になり、もともとの明るさや柔らかさが出にくくなることがあります。
早稲田実業学校は、校是として去華就実(華やかさより中身を大切にする考え方)を掲げ、校訓として三敬主義(他を敬し、己を敬し、事物を敬すという考え方)を示しています。こうした言葉は、答案の上だけで完結しません。日々のふるまいの中で、自然に見えるものです。
生活の中のふるまいが、集団の中で自分を保つ力につながります。
外出先で、案内板を見て目的地を探す時間があります。大人が先に答えを出さず、子どもが探す余白を残すだけで、注意の向け方が変わります。公園で順番を守る場面では、譲って終わりにせず、自分の番に戻るまで待てた経験が残ります。家の片付けでも、基準を一緒に決めて、同じルールでできたねと言えると、安心が積み上がります。
どれも、特別な練習に見えません。けれど、集団の中で指示を聞き、動き、崩れたら戻るという土台に直結します。子どもにとっては、試験のためという空気より、暮らしの当たり前として身につくほうが強いです。
誤解したくないのは、家庭の熱量を上げるほど合格に近づくわけではない点です。
頑張ること自体は大切です。けれど、家庭が受験一色になりすぎると、子どもが失敗を怖がりやすくなります。失敗をゼロにするより、立て直し方が残るほうが、子どもは安心して力を出しやすいです。
保護者や祖父母の役割も、ここにあります。教える役に偏らず、普段通りの声かけで、できた部分を拾い、できなかった部分は次に回す。家の空気が穏やかだと、子どもは切り替えの練習を毎日できます。
早稲田実業学校初等部の入試情報は、公式を軸に読むと迷いが減ります。
入試情報は、情報量が多いほど不安になります。だからこそ、最初は公式サイトの情報を軸にするのが安全です。出願方法、日程、募集人数、検定料、学費の目安がまとまっているため、家庭で話し合う材料が揃います。
たとえば、初等部の学費等のページでは、入学時に必要な金額の内訳や、年額の合計が示されています。費用の話は、子どもの前で重くなりやすいです。けれど、数字が見えると、家族で現実的に相談しやすくなります。
また、前年度入試結果のページでは、出願者数や受験者数、合格者数が公表されています。数字は、焦る材料にもなります。けれど、家族の判断軸を作る材料にもなります。数字を見て気持ちが揺れたら、家庭のペースを守ることを優先してよいでしょう。
説明会やイベント情報も、公式ページに掲載されています。参加できる場合は、学校の空気を直接感じる機会になります。説明内容そのものより、子どもがその場でどう振る舞うかが、家庭にとっての発見になることもあります。
受験の是非を決めつけず、今日できる小さな一歩を残します。
小学校受験や中学校受験は、家庭によって意味が変わります。選択肢を増やしたい家庭もあれば、子どもの負担を減らしたい家庭もあります。どちらが正しいという話ではありません。
早稲田実業学校初等部を目指す場合でも、最後に効いてくるのは、家庭のリズムが崩れていないことです。聞いたことを短く言い直せる。うまくいかなかったら、戻ってやり直せる。その力が、考査でも日常でも子どもを支えます。
もし迷いが強い日は、生活の中で1つだけ、子どもに手順を言ってもらう時間を作ってください。小さくても、毎日続くほうが力になります。
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参考文献。
事実確認や、家庭での判断材料に役立つページをまとめています。
Harvard University Center on the Developing Child, A Guide to Executive Function。
Executive function and self regulation skills act like an air traffic control system in the brain.


