桐光学園小学校の学びは、総合と表現と英語とICTが、生活の中でつながっていきます。
桐光学園小学校を検討するとき、偏差値や倍率より先に見ておきたいのは、学びが日々の暮らしにどう触れているかです。畑で土に触れた経験が、教室での言葉になり、コンピュータ室でのまとめ方になり、やがて人前での発表に変わっていく。ここが自然につながる学校は、受験の準備を「知識の先取り」だけに寄せなくても、家庭の時間が積み上がりやすいです。
この学校の特徴は、子どもが体で出会ったことを、言葉にして渡せる形へ運んでいく設計にあります。うまく言える子を作るというより、言い直せる子を育てる。そういう方向に寄っていると言えます。準備の焦点がぶれにくいので、家の空気も硬くなりすぎません。
合言葉は、生活接続の学びです。
生活接続の学びとは、学校での学習が、家庭の会話や体験と地続きになることです。特別な教材を足す前に、子どもの日常が学びに変わる回路を増やします。総合学習で畑を扱うのは、その回路が作りやすいからでしょう。ICTも同じです。正解を探す道具というより、経験を整理して人に伝える形を増やす道具として置かれています。
自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考える。
総合的な学習の時間が目指す方向は、課題を受け取るだけでなく、自分で見つけて動ける力にあります。桐光の総合が、体験と記録と発表をつなぐ形で紹介されているのは、この方向と相性がよいからです。家庭でも同じで、勉強量を増やすより、観察して短くまとめて伝える習慣が残りやすいです。
総合学習は、畑と田んぼと発表が、1本の線になります。
総合学習の柱として、農園活動とコンピュータ学習が紹介されています。季節の作物を育て、収穫し、味わう体験が、学びの入口になります。校内には畑があり、学年に応じて育てる活動が行われます。田んぼもあり、5年生が稲作に取り組む案内が見られます。土と水に触れる経験は、正解が1つではありません。だからこそ、子どもが自分の言葉を持ちやすいです。
受験準備の観点でも、ここは効きます。難しい問題を早く解けるかより、初めて見た課題に出会ったときに、観察して気づきを言葉にできるかが問われやすいからです。農園の経験は、その練習を自然に増やしてくれます。家でやることも、立派な作文ではありません。葉の色、手触り、匂い、味の違いを短く言えるだけで十分です。それを続けると、話す力が静かに伸びていきます。
コンピュータ学習は、経験を人に届く形へ変える時間です。
校内施設の案内では、コンピュータ室があり、3年生でコンピュータ学習があることが示されています。総合学習とつながり、観察記録や発表に活用していく流れが説明されています。5年生では発表用の資料を作るためにプレゼンテーションソフトを学び、6年生では自分でテーマを決めて調べ、まとめ、発表する学びが紹介されています。発表の場として「ひかりホール」が案内されている点も、学びが外へ開く設計を感じさせます。
ここで大切なのは、操作が速いことではありません。観察したことを、読み手が迷わない順番に並べる力です。写真や図を使うと、言葉が少なくても伝わりやすくなります。一方で、言葉を減らしすぎると、考えの筋が消えます。桐光の説明では、総合とコンピュータ学習が柱として語られています。体験を増やして終わりではなく、まとめて渡すところまで含めて学びにしているのが独自性です。
表現は、低学年で自信の根を育てる授業です。
表現が、低学年で授業として位置づけられていることが示されています。目立つための発表練習ではなく、感じたことを身体や言葉で出してみる時間として積み上がっていく設計です。自分の気持ちを外に出す経験が増えると、集団の中で小さく固まりにくくなります。受験の場面でも、緊張はゼロになりませんが、揺れたあとに戻るのが早くなります。
家庭でやるべきことも、難しくありません。発表会のような練習を作ると、親子ともに疲れやすいです。効くのは、今日の出来事を短く話す時間です。楽しかったことが1つ言える。困ったことが1つ言える。それだけで、表現の土台が増えます。言葉が詰まっても構いません。言い直して終われたら、それが力になります。
英語は、音とリズムを体に入れて、自分の言葉へ近づけます。
英語は、1年生から6年生まで授業があり、外国人教員が関わる授業として案内されています。授業は英語で進める形が紹介され、絵カードや歌、リズムのある言葉かけ、ゲームなどを通して、英語の音に親しむ構成が説明されています。上手に話すより先に、英語を聞いて反応できる体を作っていくやり方です。
学年が上がるほど、読むことや書くことにも広がっていく考え方が示されています。ここで家庭が焦りやすいのは、単語を増やす方向です。けれど、長く効くのは別の力です。初めて聞く音を笑わずに聞ける姿勢です。分からなくても、黙って固まらずに言い直せる落ち着きです。英語は、できるできないが早く見えやすい科目です。だからこそ、家庭は結果を追いすぎず、態度を育てるほうが続きます。
ICTは、正解を探す道具ではなく、伝える道具として育っていきます。
ICTは、総合学習やコンピュータ学習とつながる形で紹介されています。調べることだけに寄ると、情報が多すぎて迷いやすくなります。桐光の案内は、観察記録や発表への活用に軸が置かれています。つまり、見たことを整理して、相手に伝わる順に並べる練習です。これは、教科の学力にもつながります。国語では文章の筋が立ちやすくなり、理科では結果と考察の区別がしやすくなります。
家庭での準備は、タブレットの操作を急いで覚えることではありません。写真を見ながら、短い説明を言う。何が写っていて、どこが面白いのかを短く話す。これだけで、ICTが生きます。機械の操作は、学校で経験が増えます。家庭は、言葉の芯を細くても残す役割に回ると、無理が少なく続けられます。
複数担任と専科が、子どもの揺れを短くし、学びを深めます。
生活の案内では、すべての学級で複数担任制を採用し、各クラスに男女1名ずつ計2名の教員が配置されることが示されています。朝の会や帰りの会、お弁当の時間、学級活動など、生活に近い場面で関わりが増える仕組みです。子どもにとって先生が2人いることは、評価が2倍になるという不安ではなく、支えが2本になる安心になりやすいです。相性や気分の揺れがあっても、戻る場所が増えるからです。
また、英語や音楽、図工、体育などを専科教員が担当することが説明されています。専科とは、その教科を専門に教える先生のことです。担任とは違う先生の目が入ると、子どもの別の良さが見えます。得意と苦手が早く分かるので、つまずきが長引きにくくなります。家庭の相談の窓口も複線になり、抱え込みが減ります。受験期は、親が頑張りすぎて空気が硬くなりがちです。学校側に複数の支えがあることは、準備を続けるうえで静かな助けになります。
受験準備は、先取りより、日常の短い練習が残ります。
桐光の学びは、体験と記録と発表がつながる設計として見えます。だから準備も、家庭で難問を増やすより、日常の質を上げるほうが合いやすいです。話を聞くときは目を向ける。指示は最後まで聞く。手を動かしながら気づいて直す。これらは派手ではありませんが、本番で崩れにくい力です。
やり方は大きく変えなくて構いません。夕食の前に、今日見たことを短く言う時間を作る。うまく言えなくても、言い直して終わる。家族が笑わずに聞く。これだけで、表現と総合とICTの線が家庭の中にも伸びます。英語も同じで、正解を当てるより、音を聞いて真似してみる姿勢が残ります。受験をするかどうかは、今すぐ決めなくても大丈夫です。日常の小さな積み上げは、選択肢を狭めません。
この学校を考えるとき、比べるより、自分の家庭の動きを見てみるのが近道です。
総合と表現と英語とICTが、生活の中でつながっていく学校は、家庭の準備を過度に尖らせません。塾で埋めるより、暮らしの中で育つ部分が増えるからです。もちろん、家庭によって合う合わないはあります。けれど、桐光の学びの設計を見て、家の時間の使い方が少し想像しやすくなったなら、それだけでも前に進んでいます。次は説明会で、畑やコンピュータ室や発表の場を、自分の目で見てみると判断の芯が作りやすいでしょう。
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参考文献。
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文部科学省 (総合的な学習の時間の目標や考え方が確認できます。)
資料6 総合的な学習の時間について。自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考える。
- 文部科学省 (小学校の外国語活動と外国語のねらいと指導の考え方が確認できます。) 小学校学習指導要領解説 外国語活動・外国語編。
- 文部科学省 (GIGAスクール構想の位置付けと関連情報への導線が確認できます。) GIGAスクール構想の実現について アーカイブ。
- 桐光学園小学校 (農園活動とコンピュータ学習の柱や学びのつながりが確認できます。) 特色ある授業。
- 桐光学園小学校 (畑や田んぼ、コンピュータ室、発表の場など施設の情報が確認できます。) 校内施設。
- 桐光学園小学校 (複数担任制の考え方と日常の関わりの説明が確認できます。) 複数担任制。


