教育理念と日課の特色
感謝を育てる心の土台
朝の祈りが整える静かな呼吸
登園後は礼拝堂で短い祈りを唱えます。ゆったりした声音に合わせて家族や友達への感謝を声に出す一分間が呼吸を深め、心拍を落ち着かせます。静けさを日課に据えることで衝動的な行動が減り、保育室でも穏やかな対話が増えていると保護者が実感しています。
思いやりを実感する物語の時間
週一度の物語タイムでは教師が登場人物の気持ちを問い掛けながら読み進めます。もし自分ならどうするかを考える短い対話が共感力を育て、翌日の砂場で年長児が年少児を助ける場面へ自然につながります。小さな成功体験が続くと、優しさは日常の作法になります。
探究と自由が息づく保育
プロジェクト活動で広がる好奇心
学期ごとに立ち上げる探究テーマでは園庭の昆虫観察や野菜づくりを時間をかけて掘り下げます。観察、写真、図鑑検索、模型制作、発表の循環をくり返し、考える、試す、伝えるの流れが体に入ります。結果より過程を味わう設計が、学びへの意欲を持続させます。
自由活動で深まる集中力
保育室に並ぶモンテッソーリ教具(自分で選び自分で片付けることを重視する教材)を子どもが選び、最後までやり遂げます。教師は観察記録を基に難度や配置を微調整し、達成と挑戦が途切れず続く環境を整備します。集中が切れにくく、自己決定の手応えが日々積み上がります。
環境と施設が後押しする学び
四季を感じる園庭と畑
芝生の築山が鍛えるバランス感覚
一面に広がる芝生と高さ3メートルの築山は、走る、登る、くぐる動きが連続する設計です。季節で変わる草の匂いと土の湿りを足裏で味わいながら、基礎体力とバランス感覚を総合的に育てます。体を大きく使う経験が、机に向かう姿勢の安定にも波及します。
畑と園外保育が育む生命のまなざし
園内畑で育てたサツマイモを収穫し、調理室でカレーに仕上げて味わいます。園外では年齢に応じたハイキングや水遊びを実施します。育てる、採る、食べる、動くの連続体験が、命への感謝と探究心を同時に深めます。
安心と快適性を支える仕組み
少人数制ときめ細かな目配り
各学年20名程度を2人担任が担当し、行事は手づくりの温かさを大切にします。小さな変化に素早く気づく体制が子どもの挑戦を支え、保護者は安心して日々を任せられます。関係性の密度が、そのまま安心感の厚みになります。
見守り強化と自然素材の園舎
玄関はICタグで入退園を記録し、外周カメラが24時間稼働します。木を多用した園舎は大きな窓から日光を取り込み、床暖房と空気清浄機が冬でも裸足で過ごせる環境を維持します。空気と温度の安定は、体調だけでなく集中の持続にもつながります。
専門プログラムで広がる表現
音楽と運動が支える心身のバランス
ハンドベルと鍵盤ハーモニカ
朝はハンドベルで和音の重なりを味わい、午後は鍵盤ハーモニカで旋律を奏でます。耳と指先を行き来する体験がリズム感と情緒を豊かにし、発表会では自信ある演奏へ結実します。音を聴く姿勢は、人の話を聴く姿勢にも通じます。
体育館サーキットで伸びる体幹
マット、跳び箱、鉄棒を組み合わせたサーキットを週2回実施します。回転や逆さの感覚、体を支える動きが前庭系(体のバランスに関わる仕組み)を刺激し、姿勢保持と集中の持続時間が着実に伸びます。
地域とつながる体験活動
住吉川散策で深まる郷土愛
月一度の地域探検では住吉川の流域を歩き、昔と今を写真で比べます。川辺で拾った石を磨いて教室に展示するなど、街への愛着を具体的に育てます。身近な自然を知ることが、日々の遊びを豊かにします。
行事は温かい手づくり主義
運動会、夏祭り、お泊まり保育は教員と保護者が協力して企画し、装飾や道具は多くを自作します。時間と気持ちを込めた準備が子どもに伝わり、達成感を家族全体で共有できます。関わった分だけ思い出は色濃く残ります。
保護者支援と進路の選択肢
預かり保育と家庭との連携
17時までの延長と弁当制
保育時間は14時30分までで、希望者は17時まで延長できます。給食は導入せず週3回の弁当持参を基本とし、家庭の食文化を大切にしたい方から共感を集めています。食の会話が家庭と園をつなぐ接点になります。
連絡帳と写真配信で日々を共有
手書き連絡帳に加え、活動写真を週ごとにオンライン共有します。担任と保護者が小さな変化をその日のうちに確認でき、安心感が高まります。見える化された日常は、子どもの言葉を引き出す材料にもなります。
小学校進学と学びの継続
地元公立へ伸び伸び進学
多くの園児が地域の公立小へ進学し、自然体験と集中力を土台に学習へ移行します。園は卒園児の学びの様子を継続して把握し、保育内容の改善に生かします。入学後のつまずきを早期に予防できる設計です。
私学受験も見据えた個別フォロー
甲南小や関西学院小など私学を志望する家庭には、面接練習とポートフォリオ相談を用意します。家庭の方針を尊重しながら選択肢を広げ、無理のない準備で当日を迎えられるよう伴走します。
参考文献
文部科学省 幼稚園教育要領。
幼児期に育ってほしい姿を示し、各園の特色を生かした教育の創意工夫を促しています。https://www.mext.go.jp/content/1384661_3_2.pdf
文部科学省 学校環境衛生基準 解説 二酸化炭素に関する基準。
教室内のCO₂濃度の基準値を示し、換気や空調の管理目安を明確にしています。https://www.mext.go.jp/content/20210210-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf
World Health Organization Guidelines on Physical Activity, Sedentary Behaviour and Sleep for Children under 5 Years of Age。
幼児期の身体活動と休息の推奨を提示し、発達支援における運動の重要性を示しています。https://www.who.int/publications/i/item/9789241550536
内閣府・文部科学省・厚生労働省 幼保連携型認定こども園 教育・保育要領 解説。
遊びを通した学びの意義と、家庭・地域と連携した子育て支援の枠組みを示しています。https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/761c413a-cfae-493c-918a-f147c1a73d97/c1bcaf87/20230929_policies_kokoseido_kodomoen_kokuji_02.pdf
