捜真小学校は、体験と言葉の往復が太い学校です。
捜真小学校を調べ始めたとき、最初に見えてくるのは、詰め込みの濃さではありません。体験したことを言葉にして、もう一度体験へ戻す動きです。ここが太い学校ほど、学びは深くなりやすいです。受験も同じで、覚えた知識の量より、聞いて動けるか、気づいて直せるか、言い直して伝えられるかが残りやすいです。
不安が強くなるのは、情報が多いのに、決め手が見えないときです。捜真の場合は、学校の時間割そのものが、判断軸のヒントになります。家庭でやるべきことを増やすより、学校の学び方に合わせて、家の言葉の使い方を少し整えるほうが効きやすいでしょう。
合言葉は、体験の往復力です。
体験の往復力とは、見たことややったことを短く言葉にして、次の行動で確かめ直せる力です。捜真の学びは、この往復を日々の授業の中で繰り返しやすい形にしています。だから家庭でも、説明の練習を長く続けるより、短い往復を増やすほうが自然です。
たとえば、帰宅後に今日の出来事を1つだけ選び、短い言葉で話して終えます。そのあとに、同じ場面を絵にしてみる。工作で再現してみる。次の日に、同じ話を別の言い方で言ってみる。こうした小さな往復は、考査で求められやすい聞く力と手を動かす丁寧さにもつながります。
ベタニヤタイムは、知識の先取りより確かめ直しが得意になります。
捜真小学校では、ベタニヤタイムという総合的な学びの時間が紹介されています。教科書の暗記を増やすというより、体験をもとに考えて、話し合って、確かめる流れが作りやすい時間です。受験準備としては遠回りに見えますが、観察して短くまとめる力は、面接でも行動観察でも入学後でも土台になります。
家で大切にしたいのは、立派な感想を作ることではありません。見えたことを短く言うことです。言い切れないときは、最後に一言だけ足す。何を見たか。どう思ったか。次はどうするか。長く語らずに終えるほうが、子どもは言葉に苦手意識を持ちにくいです。
少人数は、分からないを置き去りにしにくいです。
捜真小学校は、きめ細かな教育のために、1学級30名、1学年2学級の少人数編成としています。人数が落ち着くと、先生の目が届きやすく、手元の小さなつまずきが早めに拾われやすいです。ここで効いてくるのは、子どもの出来不出来より、分からないを分からないままにしない姿勢です。
算数では、学年に応じて先へ進む学びも紹介されています。ただ、速く進むことが目的になってしまうと、家庭は疲れやすいです。捜真の設計は、進み方の違いを前提に、基礎が抜けないように確かめる仕組みも同時に置いています。学力診断検査という形で定着を確認することや、通知表のみのりで努力や次の課題を記録していくことが紹介されています。先へ進む話だけに目を奪われず、確かめて戻れる仕組みがあるかを一緒に見ておくと安心です。
英語は、正解より世界とつながる実感が先に来やすいです。
捜真では、英語の時間としてSoshinEnglishTimeが紹介されています。低学年で焦りやすいのは、単語をどれだけ覚えるかです。けれど最初に残りやすいのは、音をまねしてみること、聞き取れなくても固まらないこと、言い直してみることです。できたかどうかより、試したかどうかを一緒に喜ぶほうが伸びやすいでしょう。
英語専門の先生と歌やゲームを通してたくさんの言葉にふれていくSoshinEnglishTime。
学校法人捜真学院 捜真小学校 公式サイトより。
家庭では、教材を増やすより、短い反応を増やすほうが合います。英語の音が聞こえたら、同じ音で返してみる。分からなかったら、もう1回と言ってみる。言えなくても、うなずいてから日本語で返す。そういう動きが身につくと、英語が勉強の箱に閉じ込められにくいです。
ICTは、便利さより考えを見える形にする道具として育ちやすいです。
捜真では、iPadの活用が紹介されています。紙を減らすための端末ではなく、考えを整理して、伝えて、残すための道具として使う方向に寄せやすいのがポイントです。3年生以上がキーボード付きのiPadを持ち帰り、授業と家庭学習の両方で使う形も紹介されています。調べるだけで終わらず、まとめて説明し直す工程が入ると、学びは生活の中へ戻りやすいです。
また、Scratchというプログラミング学習の教材も紹介されています。プログラミングは難しい技術の話に見えますが、子どもにとっては順番と理由を言葉にする練習になりやすいです。うまく動かないときに、どこを直すかを考える時間が増えるからです。家庭で教え込む必要はありません。動いたことを一言で報告してもらい、直したところをもう一言で足してもらうだけで十分です。
キリスト教教育は、静かに自分へ戻る時間として効きやすいです。
捜真はキリスト教教育を土台にしている学校です。宗教という言葉に身構える家庭もありますが、学校生活として見ると、毎日の礼拝や聖書の授業が、気持ちを落ち着けて言葉を選ぶ時間になりやすいです。受験は、正解を当てるより、初めての場所で落ち着いてふるまう力が問われやすいです。静かに整える習慣がある環境は、その点で相性が出ることがあります。
もちろん、価値観の合う合わないは家庭ごとに違います。大切なのは、学校の理念を立派に語れるかではなく、家の暮らしの中で、子どもが自分の気持ちを言葉にできる時間があるかどうかです。
受験準備は、難問より聞く力と手順の丁寧さが効きやすいです。
捜真の入試の案内では、親子面接やグループでの行動観察、制作やペーパーテストを含む内容が示されています。親子面接は7分程度で行われ、面接官が複数で見る形が紹介されています。行動観察は7名から8名程度のグループで、40分程度の中に、絵本の読み聞かせ、ペーパーテスト、はさみやクレヨンを使う制作、模倣体操、道具を使った自由遊びなどが含まれる例が示されています。
ここで家庭がやりたくなるのは、問題集を増やすことです。ただ、捜真のように体験の往復が中心にある学校では、準備の中心も往復に寄せたほうが自然です。指示を最後まで聞く。手を動かしながら、途中で気づいて直す。終わったあとに一言で説明する。この流れを、日常の中で短く作っていくほうが、受験期の不安も小さくなりやすいです。
祖父母が関われる場面もあります。たとえば、散歩の途中で見たものを一緒に言葉にする。絵本の読み聞かせのあとに、どこが面白かったかを聞く。上手に言えないときは、代わりに言ってあげるのではなく、最後の一言だけ助ける。こうした関わりは、親子の空気を硬くしにくいです。
出願と日程は、数字を生活に落とすと焦りが減ります。
捜真の入試は、複数の日程で実施される案内があります。A日程第1回とA日程第2回、B日程、C日程という形で、試験日が分かれています。出願はインターネットで行い、志願票と調査書を期日までに郵送または窓口で提出する流れが示されています。親子面接は試験日より前の期間に実施される案内があり、集合時刻などは出願後に通知される形が紹介されています。
このあたりは、家庭の性格がそのまま出ます。締切の数字を覚えるより、家の予定表に移して、誰が何を持つかを決めておく。写真データの準備、入力に必要な情報の確認、郵送の手配、通学の動線確認を、少し早めに終える。これだけで、子どもにかける言葉が短くなりやすいです。
もう1つ大事なのは、必ず公式の最新情報で確認する姿勢です。年によって日程や方法が変わることがあります。決めつけで動くと、準備が増えてしまいます。迷いが出たら、学校のページに戻れば答えがある状態を作っておくと安心です。
最後に残るのは、家庭の速度です。
捜真小学校の情報を集めていくと、特別な教材より、日々の学び方が問われているように感じるかもしれません。けれど、それは負担の増加ではなく、方向の整理です。体験の往復力を育てる学校なら、家庭も往復を短くする。言葉を長くしない。正解を急がない。試したことを拾う。そうした速度に合わせられるかが、相性の判断になります。
今日できる小さな一歩は、短い往復を1回だけ増やすことです。今日見たことを1つ選び、1文で話して終える。明日、同じ話を別の言い方で言ってみる。捜真の学びを、家の中に少しだけ招き入れると、判断も準備も静かになっていくでしょう。
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参考文献です。
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学校法人捜真学院 捜真小学校 公式サイト(少人数編成や学びを支える環境を確認できます)。
https://soshin.ac.jp/primary/
1学級30名、1学年2学級の少人数編成としています。
学校法人捜真学院 捜真小学校 公式サイトより。 -
学校法人捜真学院 捜真小学校での6年間(ベタニヤタイムや英語、iPad活用、通学やアフタースクールの概要を確認できます)。
https://soshin.ac.jp/primary/primary6years_pr/
体験や活動を大切にした学びがたくさんあります。
学校法人捜真学院 捜真小学校での6年間の説明より。 - 学校法人捜真学院 入学をお考えの皆様へ(募集案内、出願方法、入試の流れ、日程の最新情報を確認できます)。 https://soshin.ac.jp/primary/entrance_pr/
- 文部科学省 学習指導要領解説 総合的な学習の時間(探究的な学びの考え方を確認できます)。 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1408150.htm
- 文部科学省 GIGAスクール構想(1人1台端末の目的や背景を確認できます)。 https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm
- 文部科学省 小学校学習指導要領 外国語活動と外国語(低学年からの言語活動の位置づけを確認できます)。 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm


