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登校時間に歩いて不安を減らす。通学路の安全確認を親子で進める入学準備

登校時間に歩くと、危ない場所が見えてきます。通学路の安全確認で入学後の不安を減らす話です。

朝の空気がまだ眠い時間に、ランドセルが小さく揺れていく光景があります。そこに安心があるかどうかは、気合では決まりません。通学路を実際の登校時間に歩いてみると、信号の待ち方や交差点の見え方が変わり、家の中では気づけなかった危険がはっきりします。

受験を考えている家庭でも、そうでない家庭でも、通学路の確認は同じ価値があります。学校生活の土台を静かに整える作業だからです。焦らせる話ではありません。家族の状況に合わせて、できる範囲から進めれば十分です。

合言葉は、登校時間の現地確認です。机上の安心を、現場の安心に寄せていきます。

ここで大事にしたいのは、登校と同じ時間帯に、同じ装備で歩くことです。昼間の散歩では安全に見える道が、朝の時間帯だけ混み合うことがあります。反対に、朝は日差しでまぶしくなり、横断歩道が見えにくくなる場所もあります。

もう1つあります。子どもの身長は大人より低いです。大人には見えるものが、子どもには見えないことがあります。見通しの悪い交差点や、駐車車両で視界が切れる場所は、実際に子どもの目線で立ってみると納得しやすいでしょう。

まずは1回だけで構いません。本番の時間帯に歩いて、危険の形をつかみます。

最初の確認は、完璧を目指さないほうが進みます。出発時刻を合わせ、いつも通りのペースで歩きます。急ぐと見落としが増えるので、あえて少し余裕を持って出ます。

信号は、青になった瞬間に動かない練習が役に立ちます。青でも車が曲がってくることがあります。親が先に一歩出るより、子どもと同じ場所で一緒に止まり、左右を見てから渡る流れを作るほうが伝わります。

横断歩道がない場所で横切りたくなる場面もあります。その衝動が出やすい場所を先に見つけておくと、家庭のルールが作れます。短い言い回しにすると、子どもは覚えやすいです。たとえば、止まる場所を決めて、そこで見ることを繰り返すだけでも変わります。

小学生では、飛出しが最も多く見られます。

内閣府 交通安全白書 特集 小学生の交通事故の状況

見通しの悪い交差点は、止まる位置を決めておくと迷いが減ります。

見通しが悪い交差点は、止まり方を決めておくと安心が増えます。ぎりぎりまで出ないと車が見えない場所では、子どもが前に出すぎることがあります。そこで、縁石の手前など安全な線を家庭で決めます。

実際に立ってみると、電柱や植え込み、ガードレールの角で視界が切れることがあります。親が危ないと感じる場所は、子どもにとってもだいたい危ないです。言葉で説明するより、その場で一緒に見たほうが早いでしょう。

車と自転車の多い時間帯に歩くと、音と速さの感覚が育ちます。

登校時間に歩く価値は、交通量の違いが体感できることです。車の流れが速い道、抜け道として使われる道、自転車が多い道は、昼と朝で雰囲気が変わります。

危険の多くは、急に現れます。曲がり角からの自転車、左折してくる車、歩道に乗り上げてくるように見える大型車など、子どもは驚くと固まります。その固まる場所を知っておくと、声かけを短くできます。落ち着いて止まるだけでよい場面が増えます。

装備を本番に寄せると、歩きやすさと疲れ方が分かります。

ランドセルは、背負うだけで体のバランスが変わります。雨具を着ると視野が狭くなり、フードで音が聞こえにくくなることもあります。長靴は歩幅が変わり、つまずきやすくなる子もいます。

だからこそ、装備を揃えて歩いてみる意味があります。荷物の重さが気になるなら、教科書の代わりに水の入ったペットボトルを入れて試す方法もあります。体が小さい時期は、少しの重さでも姿勢が崩れます。歩道の段差でふらつく場所が見えたら、そこが見守りの目安になります。

靴のフィット感も確認できます。きつすぎる靴は足が痛くなり、ゆるすぎる靴は脱げやすいです。靴ひもの結び方や、マジックテープの締め具合も、本番の歩行で初めて分かることがあります。

危険は交差点だけではありません。工事や季節で道は変わります。

通学路は、いつも同じではありません。工事中の区間は、歩道が狭くなったり、仮の通路に誘導されたりします。朝の時間帯は警備員がいない日もあります。看板の位置が変わるだけで、子どもは迷います。

季節でも変わります。冬の朝は暗い時間が長く、雨の日は傘で視界が狭くなります。夏は汗で集中が落ち、急いで渡りたくなる子もいます。天気が違う日にもう1回歩けると理想ですが、難しい場合は、雨の日の想像をその場で一緒にします。ここで大切なのは、怖がらせることではありません。こういう日は、ここで止まると決めるだけで十分です。

集合場所と連絡の決め事は、静かに効きます。

子どもは、急な変更に弱いです。遅刻しそうな朝、道が混んでいる朝、忘れ物に気づいた朝は、判断が増えます。そこで、集合場所や待つ場所を決めておくと、親も子も落ち着きます。

連絡手段は家庭差があります。スマホを持たせる家庭もあれば、まだ持たせない家庭もあります。どちらでもよいです。重要なのは、迷ったときにどうするかを子どもの言葉で言える状態にすることです。たとえば、決めた場所で待つ、近くの大人に助けを求めるなど、具体の形にしておくと安心が増えます。

防犯ブザーは、大きな音で周囲に知らせる道具です。使うかどうかは学校の方針に合わせますが、持つ場合は鳴らす練習を1回だけでもしておくと、いざという時に迷いが減ります。

視点を変えると、子どもの動きが読みやすくなります。

ここで視点を1つだけ変えます。歩行者として見るだけでなく、運転する側の目で想像します。車の運転席からは、子どもの動きが急に見えなくなる瞬間があります。停車車両の影、植え込みの陰、電柱の裏で、子どもは簡単に隠れます。

この想像があると、飛び出さないという約束が単なるルールではなくなります。見えない場所から急に出ると危ないという理解に近づきます。言葉で詰めるより、角の手前で止まって、一緒に車の気持ちを考えるほうが、子どもは納得しやすいでしょう。

学校の指定があるときは、家庭の工夫で上書きしません。

通学路は、学校が指定していることがあります。班登校や集合場所が決まっている場合もあります。安全のための決まりなので、家庭だけで変えるより、学校の考え方を先に確認するほうが安心です。

ただし、指定ルートの中にも不安な場所が出ることがあります。そのときは、迂回するより、そこをどう通るかを決めるほうが現実的です。止まる位置、渡る位置、待つ位置を決めるだけで、危険は小さくできます。

通学路の安全は、学校や自治体、警察、道路管理者などが連携して取り組んでいる領域でもあります。家庭ができることは、その枠の中で子どもの動きを整えることです。毎日の小さな繰り返しが、いちばん効きます。

今日できる小さな一歩は、明日の同じ時間に1回だけ歩くことです。

通学路の確認は、回数より質です。明日の登校時間に合わせて、親子で歩いてみる。それだけで、危ない場所が具体になります。子どもが止まりにくい場所も分かります。そこに短いルールを置けば、入学後の朝が少し軽くなります。

不安がゼロになることはありません。それでも、現場を見た安心は残ります。家庭のやり方で、できるところから整えていけば大丈夫でしょう。

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