放課後が続きになる学校は、受験期の不安を短くしてくれます。
小学校受験を考えるとき、授業内容だけでなく、放課後の過ごし方まで見通せるかどうかで、家庭の空気は変わります。受験は数カ月の出来事に見えますが、入学後は毎日が続きます。毎日が続く設計が見えるほど、準備の力の入れ方が過剰になりにくいです。
さとえ学園小学校は、放課後教育を学校の教育として位置づけ、正課授業に加えて子どもの情操、体、学びを育てる時間として紹介しています。放課後が単なる預かりではなく、学びの延長として組み込まれている点が、家庭の判断軸になりやすいです。
さとえの核は、授業と放課後が同じ線でつながるところです。
ここでは、つながる放課後、という言い方を置いておきます。つながる放課後は、授業が終わったあとに生活へ切り替えるのではなく、学び方を変えながら同じ学校の時間として続けられる、という意味です。塾で補うより先に、学校の中で選べる学びがあると、家庭の迷いが整理されやすいでしょう。
たとえば、同じ放課後でも、体を動かす日と、表現に寄せる日と、机に向かう日を、学校の枠組みの中で調整できます。選べる幅があると、子どもの得意を伸ばしやすいだけでなく、疲れた週の組み替えもしやすくなります。
放課後教育は、もう1つの時間割として組まれています。
さとえの公式資料では、放課後教育は4つのパートで成り立つと説明されています。複合教育、課外活動、satoe+、さとプロ、という枠です。どれも放課後の時間を、学びとして扱うための入口になっています。
複合教育は、放課後に選べる教養講座として紹介されています。水泳、英語、サイエンス、ヴァイオリン、アートとクラフト、クラシックバレエ、プログラミング、速読、ダンス、空手、硬筆と毛筆、リーダースシアター(台本を読み分けて表現する活動)、そろばんなど、合計13講座が挙げられています。科目の先取りではなく、体と感性とことばを横断して触れられる設計が特徴です。
課外活動は、部活動として紹介されています。合唱部や弦楽部、生物部、ブラスバンド部などが挙げられています。放課後の時間に、同じ目標に向かって合わせる経験が入りやすいのは、学校ならではの強みです。
satoe+は、学年に応じた学習講座として説明されています。小学4年から小学6年は、系列校進学を目指した算数、国語、理科、社会の講座が示されています。小学2年と小学3年は、公文式算数講座が紹介されています。進学の見通しや学習の積み上げ方が、学校の枠内で可視化されると、家庭が焦りだけで走りにくくなります。
さとプロは、軽食があり、最終の預かりが19時までと説明されています。映画などの視聴やゲーム、宿題と読書の時間が紹介されています。忙しい家庭ほど、放課後の終点が見えていることが安心になります。帰宅後の夕食や入浴、就寝までを同じ順番で回せると、子どもも大人も崩れにくいです。
放課後の受講例は、家庭の生活設計に直結します。
さとえの公式資料には、放課後教育の受講例が載っています。たとえば、英語の日は17時にバス、空手の日は16時にバス、というように、活動と下校時刻の関係が具体的に示されています。別の例では、ダンスと水泳の日が17時にバス、英語とクラシックバレエとさとプロを組み合わせる日が19時に下校、という形も紹介されています。
この具体は、受験期の準備に効きます。なぜなら、入学後の生活は、授業よりも放課後の積み重ねで色が決まるからです。放課後の選び方まで含めて学校選びをすると、受験勉強の目的が、合格のためだけではなく、入学後の暮らしのために変わります。
選択肢が多い学校ほど、増やし方より減らし方が大事です。
ここで視点を1回だけ切り替えます。選べる学びは、正しく使えば武器ですが、使い方を誤ると負担になります。魅力が多いほど、詰め込みたくなります。けれど、続くのは毎日です。疲れが出たときに戻れる余白があるほど、学びは長く伸びやすいです。
目安として、睡眠は最優先に置いたほうが安全です。小学生の睡眠時間は、健康と集中の土台です。睡眠の専門学会では、6歳から12歳は1日あたり9時間から12時間の睡眠が推奨されています。放課後を充実させたい家庭ほど、起床時刻から逆算して、就寝の位置を固定しておくと判断がぶれにくいです。
放課後の講座を選ぶときは、能力を増やす発想より、回復できる生活にする発想が先に効きます。たとえば、週のうち1日は下校後に何もしない日を作り、帰宅後の宿題と自由時間をゆっくり回すだけで、次の日の集中は変わります。選ばない日を含めて設計できる家庭は、受験期も入学後も崩れにくいです。
受験準備は、難問の数ではなく、戻れる力が育つかで決まります。
さとえの放課後が魅力に見えるほど、受験で何を頑張るべきかが気になります。ここで大事なのは、増やすことではなく、揃えることです。揃えるのは、勉強量ではなく、聞いて動く丁寧さです。初めての場所では、普段できることも乱れやすいです。乱れたときに戻れる子は、当日に強いです。
その土台になるのが、実行機能(考えてから動く力)です。これは、気持ちを整える力というより、順番を守り、誘惑をはねのけ、必要なことを続ける力です。受験のペーパーでも行動観察でも、実行機能が働くほど、焦っても戻れます。家庭では、練習の種類を増やすより、手順を短く固定しておくほうが効きます。
家庭で作れるのは、聞く、待つ、直す、片づける、の連続です。
声をかけるときは、強い指示で固めるより、子どもが自分で気づける余白を残すほうが、自然な動きとして残りやすいです。たとえば、指示を最後まで聞いてから動く、という約束だけを守ります。次に、間違えたら静かに直す、という癖を付けます。終わったら片づける、までを1セットにします。この1セットが揃うと、当日の切り替えが速くなりやすいです。
ペーパー対策も同じです。正解を覚える時間より、情報の受け取り方を揃える時間が効きます。どこを見るか、条件は何か、いま何を聞かれたか、を短く言葉にできると、途中で迷っても戻れます。答え合わせのあとに、考えた場所を一言で言うだけで十分です。
面談と書類は、家庭の方針を短く揃えるだけで落ち着きます。
学校の面談や書類では、立派な言葉より、家庭の価値観がにじむほうが伝わります。なぜこの学校を考えたのか、家で大切にしていることは何か、を短く一貫して話せる状態が助けになります。説明を盛るほど矛盾が出やすいので、子どもの良さが日常でどう表れているかを、具体のまま言える形にしておくと安心です。
さとえのように放課後の選択肢が多い学校では、家庭の方針はさらに重要になります。何でもやらせたいではなく、何を守りたいか、を決めることが先です。睡眠、食事、親子の会話の時間が守れれば、講座の選び方は後から調整できます。
最後に、さとえの魅力は、学びを選べることと、選ばない余白を作れることの両方にあります。
授業と放課後がつながる学校は、受験を短期の勝負から、日々の設計へと引き戻してくれます。さとえの放課後教育は、講座の豊富さだけでなく、下校時刻や預かりの終点まで含めて見通しが立ちやすい点が特徴です。見通しが立つと、家庭は頑張り方を選べます。
受験は、やる気の競争ではありません。生活の再現性の競争になりやすいです。朝が回り、放課後が回り、夜が回る家庭ほど、子どもは力を出しやすいでしょう。さとえを検討するときは、講座の魅力を眺めるだけでなく、選ばない日を含めた1週間を、家庭のカレンダーに置いてみてください。そこに無理がないなら、その学校は、入学後も味方になってくれます。
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参考文献。
放課後教育は、正課授業に加えた大切な教育で、4つのパートから成り立つ。講座の種類や受講例、預かり時間の考え方を確認できるページ。
何を学ぶかだけでなく、どのように学ぶかも重視して授業を改善する。学び方の考え方やカリキュラムの整理に使える公的資料の入口。
放課後や土曜日に、多様な人材の協力で学習支援や体験活動を行う枠組み。放課後の教育的な位置づけを、公的資料として押さえたいときに役立つ。
Executive functions make possible taking the time to think before acting.聞いて動く力や戻れる力を、研究の言葉で確認したいときに有用。
Children 6 to 12 years of age should sleep 9 to 12 hours per 24 hours.放課後の選択肢が多い家庭で、睡眠を基準に設計したいときの根拠になる。
