園生活のイメージ

朝と夜のルーティンで、3歳から5歳の忘れ物ゼロを目指します

保育園や幼稚園に通い始めると、持ち物は少しずつ増えていきます。 コップやタオル、着替え、連絡帳など、どれも大切なのに、朝のバタバタの中でうっかり忘れてしまうことがあります。 子どもが成長していくほど、「自分で準備してほしい」という気持ちと、「忘れ物はさせたくない」という思いの間で揺れる方も多いでしょう。

忘れ物をゼロに近づける近道は、親が全部を管理することではなく、朝と夜の流れをできるだけ同じ順番で繰り返すことです。 毎日の決まった流れの中で、子どもが少しずつ自分でできることを増やしていくと、準備も片付けも生活の一部として身についていきます。

前の晩の支度で、朝のバタバタを落ち着いた時間に変えます。

夜の「明日の準備タイム」を、親子の合図として決めます。

忘れ物を減らすうえで、前夜の準備はとても頼りになる仕組みです。 夕食のあとやお風呂のあとなど、毎日同じタイミングを「明日の準備をする時間」として決めておくと、子どもも次第に流れを覚えていきます。 3歳から5歳の子どもの場合、大人が先に段取りを見せながら、一緒に体を動かしていくイメージがちょうどよいと言えます。

たとえば、「明日の服を選ぶ」「着替えとタオルと提出物をカバンに入れる」「玄関近くの決まった場所に置く」という流れをいつも同じ順番で行います。 この流れに名前を付けて、「準備タイム」や「明日セット」のように呼んでみると、子どもにとっても分かりやすい合図になります。 大人が声をかけるときも、「準備タイムにしようか」と同じ言い回しを使うことで、子どもの頭の中にパターンとして残りやすくなります。

「一緒に入れる」から始めて、「任せる部分」を少しずつ増やします。

3歳頃は、カバンの口を開けることや、タオルをたたむこと自体が難しい場合もあります。 そのときは、「ママやパパが入れるから、お手伝いでタオルを渡してね」と役割を分けて、子どもは渡す係から始めてみます。 4歳や5歳になってきたら、「このタオルはどこに入れるかな」「明日の着替えを自分で選んでみようか」と問いかけながら、少しずつ任せる部分を増やしていきます。

うまくできたときは、「タオルまで自分で入れられたね」「明日の準備が全部そろったね」と、何ができたのかをはっきり言葉にしてほめます。 行動とことばが結びつくことで、子どもは「これをすると、自分でできたことになる」と理解しやすくなり、自信にもつながります。

朝の時間を固定して、「自分でできた」を積み重ねます。

起きる時間と出発の時間を、できるだけ毎日そろえます。

忘れ物が増える理由のひとつに、朝の時間がその日によって大きく変わってしまうことがあります。 起きる時間と出発の時間をおおよそ固定しておくことは、子どもの体内時計を整えるだけでなく、支度のリズムを作るうえでも役立ちます。 厚生労働省の資料では、3歳から5歳の子どもには、十分な睡眠時間と規則正しい生活リズムが大切だとされています。 夜ふかしを避けて、朝は同じ時間帯に起きる生活を続けることが、日中の集中力や機嫌にも良い影響を与えると言われています。

朝の流れも、できるだけシンプルにし、順番を決めておきます。 「起きる」「トイレに行く」「顔を洗う」「朝ごはんを食べる」「パジャマを脱いで着替える」「カバンと水筒を持つ」といった一連の動きを、親が毎日同じことばで声をかけながら進めていくと、子どもも次第に先の流れを予想できるようになります。

できたことを具体的にほめて、「自分でできる感覚」を育てます。

朝の支度で大切なのは、指示を出すことよりも、「できたことを見つけて伝えること」です。 たとえば、「今日は自分でカバンを持って玄関まで来られたね」「着替えを最後までがんばったね」というように、行動をそのまま言葉にして伝えます。 「えらいね」だけよりも、「何をしたのか」が分かるほめ言葉の方が、子どもの記憶に残りやすく、自分の力を実感しやすくなります。

うまくいかなかった朝もあります。 そんな日は、「今日は眠かったね」「明日はタオルだけ自分で入れてみようか」と、小さな一歩にしぼって提案してみます。 完璧にできる日を目指すよりも、できたことを少しずつ更新していくほうが、子どもにとっても親にとっても続けやすい形になります。

帰ってきてからの流れで、1日の締めくくりを自分でできるようにします。

家に着いたら、カバンを開けるところから子どもの仕事にします。

忘れ物を減らすには、朝だけでなく帰宅後のルーティンも大きな鍵になります。 玄関に入って靴を脱いだら、そのままカバンを所定の場所に置き、子ども自身がファスナーを開けるところまでを、毎日の決まりごとにします。 3歳や4歳では大人の手伝いが必要な場面も多いですが、「カバンを持ってくるのは子どもの役割」「ファスナーを開けるところまでをがんばる」といったように、できる範囲を明確にしておくと良いです。

中身を出すときは、「洗濯物はこのかご」「連絡帳はこの場所」「プリントはこのテーブル」というように、物の置き場所を分かりやすく分けておきます。 大人が先に分類して見せてから、「次はタオルをかごに入れてみようか」と声をかけて、ひとつずつ動作を一緒にやっていくと、少しずつ自分でできる範囲が広がっていきます。

連絡帳とプリントを一緒に確認して、その日の話を聞く時間にします。

連絡帳やプリントは、ただ目を通すだけでなく、親子の会話のきっかけとしても活用できます。 「今日はどんなことをしてきたの」「このシールは何をがんばったごほうびかな」と問いかけながら、一緒にページを見ていきます。 そのときに、「明日は何を持って行くって書いてあるかな」と自然な流れで次の日の準備にも話題をつなげていくと、忘れ物の予防にもなります。

子どもが疲れている日は、「今日はカバンを開けるところまでをがんばろう」「プリントはママやパパが見ておくね」と、ハードルを少し下げてあげても大丈夫です。 大切なのは、「家に帰ったらカバンを自分で開ける」「中身を一緒に確認する」という習慣が途切れないことです。

週末の見直しで、持ち物と気持ちのゆとりを整えます。

サイズや消耗を親子でチェックして、「ちょうどよさ」を確認します。

平日の朝は、持ち物の細かいチェックまで手が回らないことも多いです。 そこで、土日など比較的余裕のある日に、タオルや着替え、上履きなどのサイズやすり減り具合をまとめて見直す時間を作っておくと安心です。 「この靴はまだ走りやすいかな」「このタオルはふわふわしているかな」と、子どもに実際に触ってもらいながら一緒に確認します。

3歳から5歳の子どもは、成長が早く、少し前までちょうど良かった物が急にきつく感じられることも多い時期です。 週末のチェックを「大きくなったね」と実感する場にもして、「そろそろ靴を新しくしようか」「タオルを季節の柄に変えてみようか」と、前向きな会話につなげていくと、買い替えもポジティブな出来事として受け止めやすくなります。

季節の入れ替えを一緒に行い、持ち物の数を増やしすぎないようにします。

季節が変わるタイミングでは、長袖から半袖、厚手の上着から薄手の服など、持ち物の入れ替えが必要になります。 そのときに、引き出しの中やカバンの中身を一度全部出して、「今使う物」「しまっておく物」「もう小さくなった物」に分けていきます。 子どもと一緒に作業することで、「今の季節には何が必要か」を体感しながら覚えていくことができます。

物が多すぎると、どこに何があるか分からなくなり、結果として忘れ物が増えがちです。 今使わない物は思い切って別の場所に移し、日常的に手に取る物だけを子どもの目線の高さに置くようにすると、3歳から5歳の子どもでも自分で選びやすく、準備のスピードも上がっていきます。

忘れ物ゼロだけをゴールにせず、親子の安心感も大事にします。

「時々忘れてもいい」と思える余白が、チャレンジする力を支えます。

忘れ物ゼロを目指す気持ちは、とても自然なものです。 ただ、現実には、大人でもときどき忘れ物をしてしまうように、3歳から5歳の子どもが完璧にできる日はそれほど多くありません。 大事なのは、「朝と夜の流れを整えること」と、「自分でできた体験を増やすこと」を優先して考えることです。

もし忘れ物をしてしまった日があっても、「明日はこの準備だけは一緒に確認しようか」と、責めるのではなく、次につながる声かけに変えていきます。 「忘れたら終わり」ではなく、「忘れてもやり方を見直せる」と伝えることで、子どもは新しいことにも挑戦しやすくなります。

親の負担を減らすために、「全部やる」から「一緒にやる」へ視点を変えます。

仕事や家事で忙しい中、毎日の準備をすべて大人が背負ってしまうと、どこかで限界が来てしまいます。 夜の準備や朝の支度、帰宅後のカバンチェックを、少しずつ「親子で一緒にやる時間」に変えていくと、親の負担を減らしつつ、子どもの自立心も育てることができます。

たとえば、平日は「カバンを開けるのは子どもの担当」「中身を確認するのは大人」というように役割をはっきり分けておき、余裕のある休日には「今日は全部自分でやってみる日」にしてみるなど、強弱をつけたやり方もあります。 家庭の事情や子どもの性格に合わせて、無理のないペースを探していくことが、長く続けるいちばんのコツと言えるでしょう。

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幼児期の生活リズムと自立を考えるための参考資料です。

3歳から5歳の子どもには、10時間から13時間の睡眠時間を確保することが推奨されており、十分な睡眠と規則正しい生活が心身の発達にとって重要だと説明されています。

厚生労働省 eヘルスネット「こどもの睡眠」。 こどもの睡眠時間と生活リズムの目安を解説したページです。

文部科学省による「早寝早起き朝ごはん」国民運動では、子どもの生活習慣づくりを社会全体で支えることの重要性が示されており、家庭で取り組める生活リズムの整え方が紹介されています。

文部科学省「早寝早起き朝ごはん」国民運動の推進について。 子どもの生活習慣づくりの情報をまとめた文部科学省のページです。

子どもの生活リズムとストレスとの関わりについて、睡眠や食事、遊びなどの日常のサイクルを整えることが自律神経の安定につながると解説されています。

国立成育医療研究センター「子どもと関わる大人の方へ 子どもの自律神経とストレスのお話」。 子どもの生活リズムと心身の健康についてまとめたリーフレットです。

子どもの着脱行動の発達について、3歳から6歳の幼児が衣服の着替えを通じて自立していく過程が調査されており、衣服の準備や身支度を子どもが行うことの意味を考える手がかりになります。

布施谷節子ほか「幼児の着脱行動からみた衣服のあきに関する提言」。 幼児の着替えと自立に関する研究論文の全文です。

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