英語とICTは、特別な追加ではなく、日々の学びの中で使える形にすると安心です。
英語のある学校を選ぶとき、気になるのは英語力そのものより、入学後の毎日が回るかどうかです。箕面自由学園小学校の学校紹介では、英語とICTを、授業の外に足す特別なものではなく、日々の学びの中で使える形にしていく方向が示されています。家庭も同じ発想を持てると、受験期の迷いが短くなりやすいです。
大切なのは、できる子に寄せることではありません。分からない場面で止まらず、戻って続けられることです。聞き直す。言い直す。助けを求める。こうした戻り方がある子ほど、授業でも行事でも安心して前に進みやすいと言えます。
英語は、得意かどうかより、止まらない戻り方が鍵になります。
英語の学びは、聞く話す読む書くのバランスが大切だとよく言われます。学校の説明でも、4技能をバランスよく育て、使える英語を目指す取り組みとして紹介されています。ここで言う使えるとは、正解を並べることだけではありません。場面に合わせて、言葉を動かせることです。
分からないときに止まる子は、能力が低いのではなく、戻り方がまだ言葉になっていないだけのことがあります。戻り方が言葉になっている子は、授業のスピードが上がっても、置き去りになりにくいです。
聞き直す言い直す助けを求める、これだけで学びは続きます。
英語の場面で役に立つのは、難しい単語より短い型です。「もう1回言ってください。」。「ゆっくり言ってください。」。「ここが分かりません。」。日本語でも同じです。言葉の形があると、子どもは安心して戻れます。
家庭での声かけは、英語の正しさを急がないほうが合いやすいでしょう。「合ってるかな。」と止まったら、「合ってるかは後で見よう。最後まで言ってみよう。」と促します。言い直しが必要なら、「別の言い方でもう1回いけるよ。」とだけ言います。正解より、話が最後まで届いた経験が残ります。
発音や文法の修正は、必要になったときに少しずつで十分です。直す順番を間違えると、子どもは話す手前で止まりやすくなります。まずは伝え切る。次に伝わりやすくする。家庭はこの順で支えると、英語が生活に入りやすいです。
英語のある毎日は、日本語の力も同時に育てます。
英語が増えると、英語の練習量を増やす方向に寄りがちです。けれど実際には、日本語で考えを短くまとめる力があるほど、英語にも乗せ替えやすくなります。たとえば、「楽しかった。」で終わらせず、「どこが楽しかった。」を1文だけ足します。そこから先は、英語にしなくても構いません。筋のある説明が増えるほど、英語の授業でも話の形が作りやすくなります。
家でできる工夫は、会話を長くしないことです。「今日は何をやった。」と聞いて、子どもが言い切ったら終わりで大丈夫です。言い切る経験を積むほど、授業で話すことへの抵抗が薄れやすいです。
ICTは、早い子が有利になる道具ではなく、確かめる手続きを増やす道具です。
ICTとは、タブレットやパソコンなどを使って、情報を集めたり整理したり伝えたりすることです。学校紹介では、ICT機器の活用や、プログラミングに触れる学びが紹介されています。ICTはスピード勝負に見えますが、実際には、調べて確かめて言葉にするための道具になりやすいです。
国の取り組みでも、1人1台端末などのICT環境を整え活用することで、個別最適な学びと協働的な学びを実現する目的が示されています。便利さのためだけではなく、学び方そのものを広げるための道具だという位置づけです。
画面時間を増やすより、調べたことを短く説明する練習が効きます。
家庭でよくある悩みは、画面時間が増えることです。ここは増やさなくて大丈夫です。代わりに、使い終わった後の言葉を増やします。たとえば、子どもが調べ物をしたら、「分かったことを短く教えて。」と聞きます。長い説明は求めません。1文で言えたら十分です。
言葉が詰まったら、「何を調べた。」と対象を聞きます。次に、「何が分かった。」と結果を聞きます。最後に、「どうしてそう思った。」と理由を1つだけ聞きます。これだけで、調べる行為が学びに変わります。
たとえば夕食の前、食卓の端で子どもがタブレットを見ているとします。叱るより先に、「今は何を確かめてる。」と聞きます。答えが返ってきたら、「それを、家の人に分かる言い方で言ってみよう。」と促します。これができると、ICTは遊びから学びに戻りやすいです。
プログラミングは、機械のための勉強ではなく、順番を言葉にする練習です。
プログラミングは、コンピューターに順番を伝える考え方です。難しい計算をさせる話ではありません。どの順にやると目的に届くかを、言葉で組み立てる練習です。家庭での取り組みは、教材を増やすより、日常の手順を言葉にするほうが続きます。
たとえば朝の準備で、「起きたら何をする。」を子どもに言ってもらいます。途中で飛ばしたら、「抜けたところを足してみよう。」と促します。これも立派なプログラミング的な考え方です。順番を整える経験は、学びの道筋を語る力につながります。
教科横断型の学びは、答え合わせより、考えの道筋が見える子を育てます。
学校紹介では、教科横断型の学びが取り入れられていると紹介されています。教科横断型とは、教科の枠をまたいで考える学びです。何が正解かより、どう考えたかが大事になります。ここで強いのは、早く答えを出せる子より、自分の考えを途中まででも言葉にできる子です。
家庭は、正解を急がず、道筋を短く聞き取る役に回ると、子どもの学びが安定しやすいです。「どうしてそう思った。」と聞いて、理由が1つ出れば十分です。理由がずれたら、否定より前に、「そこまでの道は分かった。次はここを確かめよう。」と返します。道筋が守られると、子どもは安心して修正できます。
考えの道筋を守る声かけは、短いほうが強いです。
教科横断型の学びでは、説明が長くなるほど子どもが迷いやすいです。声かけは短くします。「根拠は何。」。「どこでそう思った。」。「それを確かめるなら何を見る。」。この3つの問いは、どの教科でも使えます。
子どもが黙ったら、助け舟は答えではなく形です。「ひとことで言うなら、どういうこと。」と聞きます。ひとことで言えたら、もう十分です。言葉の形が残るほど、次の学びでも戻りやすくなります。
誤解されやすいところもあります。増やすほど有利という話ではありません。
英語とICTがあると、何かを足し続けないと不安になりがちです。けれど、英語の学習量を増やすことや、画面時間を増やすことが、そのまま安心につながるわけではありません。むしろ、家が疲れてしまうと、子どもは力を出しにくくなります。
英語は、止まらない戻り方を言葉にできると強いです。ICTは、調べたことを言葉にして説明できると強いです。教科横断型の学びは、道筋を短く話せると強いです。どれも、派手な練習より、日常の短い会話で育ちます。
最後に、戻り方を家庭の合言葉にしておくと、受験期も入学後も楽になります。
箕面自由学園小学校の学校紹介で示される英語とICTは、特別な追加ではなく、日々の学びの中で使える形を目指すものです。家庭も同じ方向に寄せるなら、合言葉は戻れるです。「分からなくても止まらない。」。「言い直せる。」。「確かめて続ける。」。この合言葉があるだけで、子どもは新しい学びに踏み出しやすくなります。
受験は、家庭にとっても子どもにとっても、揺れやすい時期です。揺れをゼロにするより、戻れる仕組みを置くほうが現実的です。英語とICTは、その戻り方を日常で練習できる機会にもなります。
聞くこと,読むこと,話すこと,書くことによる実際のコミュニケーションにおいて活用できる技能を身に付けるようにする。
文部科学省の小学校学習指導要領解説で外国語の目標を確認できます。
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参考文献です。
PDFを開きます。小学校の外国語で目指す力や、聞く話す読む書くの扱い方を確認できます。
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ページを開きます。これからの学びに必要な力を、知識だけでなく技能や態度も含めて整理した枠組みを確認できます。
