リンデンホールスクール

リンデンホールスクール小学部の日本文化教育とは。英語だけに偏らない茶道、陶芸、稲作の学びを解説

リンデンホールスクール小学部は、英語を学ぶ学校である前に、日本文化を自分の言葉で語れる子を育てる学校です。

リンデンホールスクール小学部の魅力を考えるとき、英語イマージョン教育に目が向きやすいです。けれど、この学校の独自性は、英語が強いのに日本のことを薄くしないところにもあります。道徳の時間に、茶道、陶芸、弓道、稲作といった日本文化を学ぶ時間があり、しかも体験が点では終わりません。田植えをして、収穫して、藁を灰にして釉薬を作り、その釉薬で焼いた茶碗を茶道で使い、さらにしめ縄づくりや餅つき、地域へのおすそ分けへとつながっていきます。これは、伝統文化を飾りとして置く学校ではなく、暮らしの流れとして体に入れていく学校だということです。受験を考える家庭にとって大切なのは、英語だけを特別な力として見ることではありません。季節のこと、食のこと、感謝のことを、子どもが自分の言葉で受け取り、返していけるかどうかです。そこに、この学校との相性がよく表れます。

この学校の日本文化教育は、文化の背骨を育てる時間です。

リンデンホールスクール小学部では、道徳の時間に日本文化について学びます。外部から招いた一流講師による茶道、陶芸、弓道があり、校内の水田では稲作も体験します。ここで大切にされているのは、技術そのものの上手さではありません。学校の案内でも、授業を通して、日本人特有のおもてなしの心や感謝の心などの価値観を学び、国際人として自国の文化を理解し、造詣を深めることを重視すると示されています。

この考え方は、かなりはっきりしています。世界に出るためには英語が必要です。ただ、それだけでは足りません。グローバルな場では、日本ではどう考えるのか、日本人としてどう感じるのかを問われる場面があると学校は説明しています。つまり、英語で話せることと、自分がどこから来たのかを語れることは、別の力です。リンデンホールスクール小学部は、その2つを切り離さずに育てようとしている学校だと言えます。

ここが、この学校の日本文化教育の面白さです。英語の反対側に日本文化を置いているのではありません。英語で世界とつながるからこそ、日本文化が必要になるという考え方です。だから、日本文化の学びも、礼儀作法の見た目だけでは終わりません。なぜそうするのか、どんな心が込められているのか、何を大切にしてきた文化なのかを、体験を通して受け取る構造になっています。

稲作から茶道までが1本につながるから、体験が知識で終わりません。

この学校の日本文化教育で特に独自性が強いのは、稲作を起点にした一連の流れです。キャンパス内の田んぼで田植えをし、秋に稲刈りをします。そこまでは、ほかの学校でも体験学習として行うことがあります。リンデンホールスクール小学部が違うのは、その先です。刈り取った稲藁を焼いて灰にし、その灰から釉薬を作ります。釉薬とは、焼き物の表面にかける材料です。その釉薬を使って、陶芸の授業で茶碗を焼きます。そして茶道の授業では、自分たちで作った茶碗でお茶を点て、おもてなしを学びます。

この流れには、きれいな意味づけだけではない強さがあります。子どもにとって、文化は説明だけでは残りにくいです。けれど、土に触れ、稲を育て、刈り、藁を使い切り、器になり、その器で人にお茶を出すところまで体験すると、文化は急に手ざわりを持ちます。何かを作って終わるのではなく、作ったものが次の行為につながるからです。

しかも、この学校では稲を余すところなく使うことが重視されています。学校の発信では、稲刈り後に釉薬づくり、餅つき大会、しめ縄作りなどを行い、田んぼの藁を使い切ると紹介されています。ここには、物を無駄にしないという日本の暮らしの感覚があります。自然から受け取ったものを最後まで使うこと。手間をかけて循環させること。その感覚は、教科書の1文より、実際の流れの中で学ぶほうが深く残るでしょう。

しめ縄づくりと餅つきまで入るから、お正月の意味まで体験でつながります。

収穫した稲藁は、5年生と6年生になると、お正月に飾るしめ縄づくりにも使われます。しめ縄を作るときには、外部講師を招き、しめ縄を作る理由や起源も学ぶとされています。形だけを真似するのではなく、なぜその文化が続いてきたのかまで受け取れるようにしているわけです。

さらに、田んぼで育てるのは餅米で、収穫後の1月には餅つき大会があり、地域の施設へお餅を配る活動も行われています。ここで見えてくるのは、日本文化を自分たちの内側だけに閉じていないことです。作って終わりではなく、人に渡すところまで学びに入っています。おもてなしや感謝の心という言葉が、行為として形になる場面です。

茶道や陶芸で見てほしいのは、上手さより、相手を思う気持ちの置き方です。

茶道や陶芸という言葉を聞くと、所作の美しさや技術の難しさを思い浮かべる方も多いです。けれど、リンデンホールスクール小学部では、そこが中心ではありません。学校は、技術を身につけることが目的ではないと明言しています。では何を学ぶのかと言えば、おもてなしの心、感謝の心、自然や物への敬意です。

たとえば茶道も、お茶をきれいに点てられるかだけを競うものではありません。相手のために場を整えること、器を大切に扱うこと、静かに向き合うこと、その一つひとつの中に、人への配慮やものへの敬意があります。自分で作った茶碗を使う流れまで含めると、その重みはさらに増します。買った器ではなく、自分たちが手をかけた器で相手にお茶を出すからです。

陶芸も同じです。焼き物の完成度だけではありません。どんな土に触れ、どんな釉薬を使い、どんな場面で使う器なのかがつながっているから、作ることそのものに意味が生まれます。学校に専用の陶芸館があり、その隣には茶道を学ぶための専用の建物もあります。グループ校の茶室で授業を行うこともあるため、文化体験が仮の場ではなく、きちんとした環境の中で行われていることも、この学校らしいところです。

英語に強い学校なのに、日本文化の軸がぶれないから、国際性が薄くなりません。

ここで少し視点を変えると、リンデンホールスクール小学部の日本文化教育は、英語教育の補足ではなく、国際教育の土台でもあることが見えてきます。英語ができる子を育てる学校はあります。ただ、その子が何を語るのかまで考えている学校は、それほど多くありません。この学校は、英語で外とつながるからこそ、自国の文化を理解していることが必要だと考えています。

学校の説明にも、異なる背景を持つ人の多様性を理解し、尊重するためには、自国についても理解し、尊重することが必要だとあります。これは大人にも重い言葉です。相手の文化を大切にするためには、自分の文化を雑に扱わないことが必要だという考え方です。英語と日本文化が対立せず、むしろ支え合っている構造が、この学校の独自性だと言えます。

だから、家庭でも英語だけを特別なものにしすぎないほうが、この学校には合いやすいでしょう。季節の行事を一緒に味わうこと。食事のときにいただきますやごちそうさまを丁寧に言うこと。年末年始の意味を少し話してみること。祖父母とのやり取りの中で礼儀や言葉づかいを学ぶこと。そのような日々の積み重ねのほうが、受験の場でも入学後の生活でも、思った以上に効いてきます。

受験準備で大切にしたいのは、答えを作ることより、体験を言葉にすることです。

リンデンホールスクール小学部の日本文化教育を見ると、受験準備の方向も少し変わります。知識をたくさん覚えることが悪いわけではありません。ただ、この学校に合いやすいのは、体験したことを自分の言葉で話せる子でしょう。たとえば、田植えをしたことがあるなら、泥の感じはどうだったか、どこが大変だったか、どんな気持ちになったかを話せることです。お茶をいただいた経験があるなら、静かな時間をどう感じたか、器をどう見たか、相手のために準備することをどう思ったかを言葉にできることです。

面接や日常の会話でも、正解らしい言葉を急いで言うより、自分で感じたことを落ち着いて話すほうが、この学校の考え方には近いはずです。学校が見ているのは、覚えた答えのうまさだけではありません。目の前のことをどう受け取り、どう返すかです。

家庭でかけたい言葉は、上手だったね、より、気づいていたね、のほうです。

家庭での声かけも、少し工夫できます。うまくできたことだけをほめるより、相手のために動いていたね、丁寧に扱っていたね、ありがとうが自然に言えていたね、と返すほうが、この学校の日本文化教育に近いです。なぜなら、この学校が大切にしているのは、形の正しさより、その行為の中にある心だからです。

子どもは、見られているところを伸ばそうとします。早く正しく答えることばかりを見られると、そこに意識が集まりやすいです。けれど、リンデンホールスクール小学部の学び方に寄せるなら、気づきや配慮や感謝のほうも、きちんと言葉にして返したいです。その積み重ねが、学校の文化に入っていく土台になります。

リンデンホールスクール小学部が合いやすいのは、文化を知識ではなく暮らしとして渡したい家庭です。

この学校の日本文化教育が響きやすいのは、英語力を伸ばしたい家庭だけではありません。英語の先にある人間の軸まで大事にしたい家庭です。何かを大切に扱うこと。自然に感謝すること。人に渡す場面を丁寧に考えること。自分の文化を自分の言葉で受け取れるようにすること。そのような6年間を子どもに渡したいと考える家庭には、かなり相性がよいでしょう。

学校選びでは、目立つ看板に気持ちが動きやすいです。リンデンホールスクール小学部なら、英語は確かに大きな魅力です。ただ、その奥を見ると、日本文化の時間が、学校全体の輪郭を静かに支えていることが分かります。英語で世界に開きながら、日本のことを薄くしない。その両方を本気でやろうとしているところに、この学校の独自性があります。

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