リンデンホールスクール小学部は、英語を勉強する学校ではなく、世界の人と一緒に学ぶ経験を小学生のうちから重ねる学校です。
リンデンホールスクール小学部の国際交流は、見学的なイベントではありません。6年生全員のイギリス語学研修旅行があり、4年生以上の希望者にはオーストラリアの姉妹校とのホームステイがあります。さらに、3年生と6年生では海外姉妹校とのオンライン授業や共同学習が行われ、放課後にはオックスフォード大学からの留学生と宿題や遊びを通して自然に関われる時間もあります。つまり、この学校の国際性は、年に1回だけ海外に行く華やかな話ではなく、日常の中で人と文化の違いに触れ続ける仕組みそのものです。受験を考える家庭にとって大切なのは、英語を点数として見すぎないことです。知らない相手に興味を持てるか。違う考え方に出会ったときに閉じずにいられるか。自分の言葉で返そうとするか。そこに、この学校との相性がよく表れます。
この学校の国際交流は、外の世界を見る時間ではなく、外の世界と関わる時間です。
リンデンホールスクール小学部の大きな特徴は、国際交流が授業の飾りになっていないことです。学校の案内では、留学やさまざまな国際交流は、異なる価値観や考え方に触れ、新しい視点を育てる大切な機会だと説明されています。ここで育てたいのは、英語が上手な子だけではありません。違いに出会ったときに、自分の殻に閉じず、相手の背景を知ろうとする子です。
この考え方は、かなり現実的です。英語ができても、人と関われなければ交流は深まりません。反対に、語彙がまだ十分でなくても、興味を持って聞き、表情や言葉で返そうとする子は、国際交流の中で強く育っていきます。リンデンホールスクール小学部は、その経験を小学生のうちから段階的に積めるようにしている学校です。
6年生全員のイギリス語学研修旅行は、英語の確認ではなく、自分の世界を広げる時間です。
国際交流の中でも象徴的なのが、6年生全員を対象にしたイギリス語学研修旅行です。学校案内では、提携先であるオックスフォード大学との交流があり、現地では大学の寮に滞在すると示されています。小学生の段階で、大学という学びの場に身を置きながら、異なる文化や空気に直接触れられるのは、この学校ならではの経験です。
ここで大事なのは、海外に行くこと自体を特別な実績のように見ることではありません。学校の外に出て、日本では当たり前だったことが当たり前ではないと知ること。言葉だけでなく、生活の仕方や距離感や考え方の違いに触れること。その経験が、子どもの見える景色を広げます。
英語を学ぶ学校はあります。ただ、英語を使って世界とつながる実感まで、小学生のうちに持たせようとする学校はそれほど多くありません。リンデンホールスクール小学部では、その体験が一部の選ばれた子ではなく、6年生全員に用意されていることに意味があります。国際交流が特別な人のものではなく、学校生活の延長として置かれているからです。
家庭で見ておきたいのは、英語力より、知らない場所に向かう気持ちの動きです。
受験を考えると、海外研修がある学校なら、どれくらい英語ができると安心なのかが気になりやすいです。もちろん、英語に親しみがあるほど入りやすい面はあるでしょう。ただ、それ以上に見たいのは、知らない場所や知らない相手への向かい方です。初めてのことに少し緊張しても、やってみようとするか。分からないことがあっても、その場から離れずにいられるか。その姿勢のほうが、この学校の国際交流にはつながりやすいです。
オーストラリアのホームステイは、英語の練習ではなく、暮らしを通して違いを知る学びです。
4年生以上の希望者には、オーストラリアの姉妹校であるBeaconhills Collegeとのホームステイプログラムが用意されています。学校案内では、夏休みに約2週間、現地の家庭に滞在しながら毎日学校に通い、授業を一緒に受ける形だと紹介されています。さらに、秋ごろには相手校の生徒が来日し、今度はリンデンホール側の家庭でホームステイをしながら学校生活を共にします。
この往復型の交流がかなり大事です。海外に行って終わりではなく、相手を迎える側にもなるからです。見る側だけでなく、迎える側にも回ることで、国際交流は体験談ではなく関係になります。文化の違いを知るだけでなく、自分たちの暮らしや学校を相手にどう伝えるかという視点も生まれます。
ここで育つのは、発音のきれいさだけではありません。食事のときのふるまい、家での過ごし方、相手を気づかう姿勢、自分の考えを簡単な言葉でも伝えようとする力です。つまり、ホームステイは語学の延長というより、暮らしの中で人と関わる練習でもあります。
オンライン授業があるから、国際交流が特別行事で終わりません。
リンデンホールスクール小学部らしいのは、海外交流が旅行の時期だけに閉じていないことです。3年生と6年生では、ハワイの姉妹校である’Iolani Schoolや、オーストラリアのBeaconhills Collegeとオンライン授業を行っています。3年生は事前に決めたテーマについて話し合い、質問を重ねながら理解を深めます。6年生は、Beaconhills Collegeの生徒と交流したうえで、地球規模の課題を一緒に学ぶTsunagaru Projectに取り組むと案内されています。
ここがとても重要です。国際交流というと、景色の違いに感動する場面が注目されやすいです。けれど、この学校では、同じテーマについて相手と学び、考え、話し合うところまで進みます。英語で話す力だけではなく、人と一緒に学ぶ力が求められるわけです。
特に6年生の共同学習では、環境問題のように1つの正解がすぐに出ないテーマを扱います。これは、この学校の教育全体ともつながっています。英語を使うことが目的ではなく、英語を通して世界の課題に向き合うことが目的になっているからです。だから、国際交流もイベントではなく、思考の場になります。
ここで見えてくるのは、話せる子より、一緒に考えられる子の強さです。
学校選びでは、英語をどれくらい話せるかに意識が集まりがちです。けれど、オンラインでの共同学習まで視野に入れると、必要なのは別の力でもあります。相手の話を最後まで聞くこと。分からないことをそのままにせず、聞き返したり考え直したりすること。自分の意見を短くても返すこと。そうした姿勢のほうが、実際の交流では強く働きます。
放課後まで国際交流が続くから、英語が特別な場面だけのものになりません。
リンデンホールスクール小学部の国際性は、授業や行事だけで終わりません。アフタースクールでは、グループ校の日本経済大学に留学中のオックスフォード大学の留学生が、宿題タイムで子どもたちを見たり、一緒に遊んだり、スポーツをしたりする時間があります。年上のきょうだいのような存在と自然に関われることで、子どもにとって英語や異文化が特別な舞台のものではなく、日常の中のものになります。
ここには、この学校らしいやわらかさがあります。海外研修やオンライン授業は、どうしても少し構えた交流になりやすいです。その一方で、放課後の宿題やおやつや自由時間は、もっと素の自分が出ます。分からなくても一緒に過ごす。ことばが完璧でなくても遊ぶ。そういう時間があるから、国際交流が点ではなく面になります。
アフタースクールの流れも具体的です。放課後はカフェテリアでおやつを取り、その後は図書室で宿題タイムがあります。17時ごろからは希望するプログラムに参加するか、友だちや留学生と自由に過ごします。18時には保護者のお迎えという形です。なお、アフタースクール終了後はスクールバスの運行がないため、参加する児童は保護者の迎えが必要と案内されています。魅力だけでなく、生活の段取りまで含めて見ておくことが大切です。
放課後の選択肢が広いから、学校生活が授業だけで閉じません。
アフタースクールでは、ギター、ドラム、アート、アフターえいご塾、アフターこくご塾が学校教員によって行われています。さらに、外部講師によるプログラムとして、ピアノ、バイオリン、サッカー、バスケットボール、ヒップホップダンス、プログラミングも用意されています。ここで見えてくるのは、学校が放課後を単なる預かり時間として考えていないことです。
国際交流と習い事が同じ放課後の時間にあることで、子どもの世界が広がりやすくなります。英語の場だけに強くなるのではなく、音楽やスポーツや表現の場にも自然に触れられます。リンデンホールらしさは、この広がりにあります。授業で学んで終わるのではなく、放課後まで含めて学校生活が立体的に作られているのです。
特にアートやプログラミングのような活動は、国際交流とも相性がよいです。ことばだけでなく、作品や考え方や手順を通して人と関われるからです。英語が少し不安な子でも、自分の得意なことをきっかけに交流が広がる可能性があります。
受験準備で大切なのは、英語を詰め込むことより、知らない相手に向かう力を育てることです。
リンデンホールスクール小学部の国際交流を見ていくと、準備の方向も見えやすくなります。大切なのは、単語をたくさん覚えることだけではありません。知らない人に話しかけられたときに顔を上げられるか。分からないことがあっても、その場から心が離れないか。短くても自分のことを伝えてみようとするか。そうした姿勢のほうが、この学校の学びには入りやすいでしょう。
家庭でできることも、特別なものばかりではありません。初めて会う人にあいさつをすること。家族の外の大人と少し話してみること。知らない食べ物や文化の話を面白がること。海外のことに限らず、違いに対して心を閉じない経験を重ねることが、この学校の国際交流の土台になります。
家庭でかけたい言葉は、正しく話してね、より、伝えてみようか、のほうです。
国際交流に憧れると、英語を正しく言えることばかりに意識が向きやすいです。けれど、実際の交流では、完璧さより前に、関わろうとする気持ちが問われます。だから家庭でも、間違えないことより、伝えようとしたことを受け止めるほうがよいでしょう。ちゃんと聞こうとしていたね。自分から言ってみたね。分からなくてもあきらめなかったね。そのような言葉が、この学校の国際交流にはつながりやすいです。
リンデンホールスクール小学部が合いやすいのは、世界を遠い話にしたくない家庭です。
この学校の国際交流が響きやすいのは、単に英語が得意な家庭だけではありません。世界のことを、ニュースの向こう側の話にしたくない家庭です。違う国の人と一緒に学ぶことに価値を感じる家庭です。子どもが小さいうちから、違いを怖がるより面白がれるように育ってほしいと願う家庭です。そのような家庭には、リンデンホールスクール小学部の国際交流はかなり魅力的に映るでしょう。
学校選びでは、海外研修があるかどうかのような見えやすい条件に目が向きます。けれど、この学校の本当の強さは、イギリス、オーストラリア、ハワイとの交流が、授業、共同学習、放課後、日常の会話までつながっていることです。国際交流をイベントで終わらせず、学校生活の中に組み込んでいるところに、リンデンホールスクール小学部らしさがあります。
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参考文献。
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リンデンホールスクール小学部 国際交流
6年生全員のイギリス語学研修旅行、4年生以上の希望者向けオーストラリアホームステイ、3年生と6年生のオンライン授業、Tsunagaru Project、放課後のオックスフォード大学留学生との交流を確認できます。
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リンデンホールスクール小学部 アフタースクール
宿題タイムやおやつの時間に行われるオックスフォード大学留学生との交流、放課後プログラムの流れ、保護者のお迎えが必要なこと、各種プログラムの内容を確認できます。
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リンデンホールスクール小学部 教育方針
異なる価値観や考え方に触れ、新しい視点を育てること、自ら考え世界に貢献する人を育てるという学校全体の考え方を確認できます。
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文部科学省 小学校外国語教育の早期化 教育の方向性
外国語教育が、言語技能だけでなく、他者理解やコミュニケーションへの態度とも結びつけて考えられていることを確認できます。
