夜間や変則勤務が多い家庭にとって、認可外や認証の保育園は生活をつなぐ大事な受け皿です。ただし月額保育料は高くなりやすく、第2子以降でも負担が重く感じられます。神奈川県は県全体の共通制度を持たず、各市町が独自に多子世帯の負担を軽くする仕組みを用意しています。視点をそろえるために、本記事では「市町の上乗せ」と「国の基本制度」の境目をはっきり書き分け、家計の見通しを立てやすく整えます。
神奈川県の補助の考え方は、市ごとに違います
市区町村の制度は大きく四つに分かれます。国制度の上限まで広げる型は42,000円を目安に無償化対象を拡大します。毎月の保育料から一定額を引く「定額減免」は18,000〜21,000円が多く見られます。認可外保育料と認可保育料の差を埋める「差額補助」は20,000円前後で設計されることがあり、独自補助を置かず国制度のみとする自治体もあります。名称は違っても、狙いは「今月の請求額をどこまで下げられるか」に尽きます。
用語の整理です
定額方式は、毎月の請求から一定額をまっすぐ引きます
定額方式は、利用料の高低に関係なく同じ額が軽減されます。シンプルで家計管理がしやすい一方、保育料が高い園では差額が残りやすい面があります。
差額方式は、認可外と認可の差を埋めます
差額方式は、〈認可外保育料 − 認可保育料〉を計算の土台にして、指定上限まで補助します。認可保育料が高い収入帯では、差が小さくなり上限いっぱいに達しない場合があります。仕組みを知るだけで、見込み額のブレを抑えられます。
県内18市の補助上限額(0〜2歳・第2子以降)です
数値は2025年4月時点の要綱や公式ページ、議会資料を基にした目安です。見直しが入る可能性があるため、申請前に最新の要綱を各自治体で確認してください。
| 市名 | 月額上限(円) | 備考 |
|---|---|---|
| 横浜 | 18,000 | 定額減免。差額軽減(上限10,000円)と併用可。 |
| 川崎 | 21,000 | 16,000円定額+差額最大5,000円。 |
| 相模原 | 0 | 市独自補助なし。国制度のみ。 |
| 横須賀 | 42,000 | 世帯年収500万円未満相当まで国上限を全額補助。 |
| 鎌倉 | 20,000 | 差額方式。保留児童かつ課税世帯対象。 |
| 藤沢 | 15,000 | 所得段階制(最大15,000円)。 |
| 平塚 | 0 | 市独自補助なし。 |
| 小田原 | 0 | 市独自補助なし。 |
| 茅ヶ崎 | 0 | 市独自補助なし。 |
| 三浦 | 0 | 市独自補助なし。 |
| 秦野 | 0 | 市独自補助なし。 |
| 厚木 | 0 | 市独自補助なし。 |
| 大和 | 0 | 市独自補助なし。 |
| 伊勢原 | 0 | 市独自補助なし。 |
| 海老名 | 0 | 市独自補助なし。 |
| 座間 | 0 | 市独自補助なし。 |
| 南足柄 | 0 | 市独自補助なし。 |
| 逗子 | 0 | 市独自補助なし。 |
| 綾瀬 | 0 | 市独自補助なし。 |
町村部の取り扱いについて、先に確認しておきます
愛川町、大磯町、二宮町、中井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町、葉山町、清川村は、現行では国制度に基づく住民税非課税世帯の42,000円上限を除き、課税世帯向けの独自補助は実施していません。転入や転園の前には、対象可否と申請時期を窓口で確かめると安心です。
申請で損をしないためのコツがあります
認定は入園前に整えると安全です
教育・保育給付認定(3号)の交付日前に発生した利用料は、補助の対象外になります。育休明けや転園のスケジュールを組む際は、役所での手続きを先に済ませ、認定通知の到着を待ってから通園を始めると、取りこぼしを防げます。
自分の世帯に合う方式を見極めます
毎月同じ額が引かれる定額方式は予算化しやすい仕組みです。対して差額方式は、認可外と認可の差を埋める考え方で、認可保育料が高い年収帯ほど補助額が目減りしやすい傾向があります。どちらが家計の安定に寄与するか、園の料金と世帯状況を並べて考えると見通しが立ちます。
企業主導型の扱いを事前に確かめます
一部自治体では、企業主導型保育園が補助対象外になることがあります。施設が「認可外保育施設指導監督基準を満たす証明書」を取得しているかを園と自治体の両方で確認しておくと安心です。
活用の順番を決めると、迷いが減ります
毎月の請求を下げる順番は、まず国制度の適用可否を確認し、次に市町の上乗せの方式と上限を照らし合わせ、最後に企業主導型や一時保育の代替案を並べて比較する流れが分かりやすいです。制度は年度ごとに更新されるため、入園や復職の節目にもう一度だけ、最新の要綱を見直す余白を残しておくと、家計の誤差を小さくできます。
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参考文献
対象年齢、月額上限、預かり保育の上限額など、国制度の基本枠組みを公的資料で確認できます。
企業が活用できる割引券の制度設計や上限、利用方法がまとまっています。家庭と仕事の両立策の比較に役立ちます。
育児休業給付や両立支援の関連制度を横断的に確認できます。自治体制度と併用する際の基礎資料として有用です。

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