病気の子供イメージ

病名別の登園のめやすを先に決めて、3歳から5歳の体調不良に備えます

子どもが急に熱を出したり、発疹が出たりすると、心配と同時に「いつから保育園や幼稚園に戻してよいのか」という不安が出てきます。 とくに3歳から5歳は集団生活に慣れてくる一方で、さまざまな感染症をもらいやすい年代でもあり、病気の名前ごとに登園のめやすが違うことが保護者の悩みにつながりやすいところです。

迷いを少しでも減らすためには、「病名別に、どんな状態なら登園を再開しやすいか」を、元気なうちから家庭で共有しておくことが役に立ちます。 もちろん最終的な判断は医師と園のルールに従うことになりますが、その手前で親としての感覚を整理しておくと、受診時の相談もしやすくなります。

病名別のめやすを決めておくと、迷いや不安が少し軽くなります。

「いつから行けるか」を先に考えておくことが、子どもと大人の安心につながります。

子どもが体調を崩したとき、保護者は症状そのものだけでなく、仕事の調整やきょうだいの予定、園との連絡など、多くのことを同時に考えなければなりません。 その中で「明日は行けるのか」「あと何日くらい休むことになりそうか」が分からないと、心配と負担がふくらんでしまいます。

病名ごとの登園のめやすを、あらかじめ知っておくことは、完全な正解を決めてしまうことではありません。 あくまで、「この病気のときは熱や食事の状態をこう見ていこう」「この病気のときは何日くらいは休む可能性がある」と、ざっくりしたイメージを家族で共有するための手がかりになります。

法律で決められている病気と、子どもの様子で判断する病気があります。

学校保健安全法という決まりでは、インフルエンザや咽頭結膜熱など、登校や登園を止める期間のめやすがはっきり決められている感染症があります。 一方で、手足口病のように法律上は出席停止の対象ではなく、子どもの全身状態や食事の様子を見ながら登園の可否を考える病気もあります。

こうした違いを知っておくと、「この病気のときは日数が大事」「この病気のときは元気さと食事のとれ方を見よう」といったように、見るべきポイントを整理しやすくなります。 それぞれの病気の特徴と合わせて、3歳から5歳の子どもの登園再開の目安を順番に見ていきます。

よく聞く病名ごとに、登園のめやすを整理します。

手足口病の登園のめやすは、熱と口の痛みと元気さを一緒に見ます。

手足口病は、手のひらや足の裏、口の中などに小さな水ぶくれや発疹が出るウイルスの感染症です。 学校保健安全法で定める出席停止の感染症には含まれていないため、法律上の明確な登園禁止期間はありません。 その代わりに、日本小児科学会の解説では、「発熱がなく、口の中の水ぶくれやただれの影響で普段の食事がとれないということがなく、全身状態が安定していれば登園してもよい」という考え方が示されています。

目安としては、熱が下がり、いつものようにごはんや水分をとれるようになり、家の中で元気に遊べる状態であれば、小さな発疹が残っていても登園の相談がしやすいと言えます。 ただし、おむつ替えやトイレのあとにきちんと手洗いをすることが、ほかの子どもへの感染を減らすうえでとても大切です。 また、発疹をかきむしってとびひのように広がっている場合には、皮膚のトラブルの治療を優先した方がよいこともあるため、受診時に医師と相談します。

溶連菌感染症の登園のめやすは、薬を飲み始めてからの時間と全身状態です。

溶連菌感染症は、溶血性レンサ球菌という細菌がのどなどに感染して起こる病気で、高い熱や強いのどの痛み、赤い発疹などが出ることがあります。 学校保健安全法では第三種の学校感染症に分類されていて、適切な抗菌薬を開始してからおおよそ24時間が経過し、全身の状態が良ければ登校や登園が可能と考えられています。

実際には、薬を飲み始めて1日から2日ほどで熱が下がり、のどの痛みも和らいでくることが多いです。 登園のめやすとしては、抗菌薬を飲み始めてから少なくとも24時間が過ぎていること、熱が下がってきて、いつもの半分からそれ以上の量の食事や水分がとれていること、部屋の中で穏やかに過ごせる元気があることがひとつの目安になります。

ただし、症状が軽くなっても、処方された抗菌薬は医師の指示通りに最後まで飲み切ることが重要です。 途中でやめてしまうと、症状がぶり返したり、腎臓や心臓に関わる合併症のリスクが高くなると言われています。 園によっては登園許可証や治癒証明書が必要な場合もあるので、受診の際に必要書類を確認しておくと安心です。

咽頭結膜熱は、主要な症状が治まってから2日おいて考えます。

咽頭結膜熱は、アデノウイルスというウイルスによって起こる感染症で、のどの痛みと発熱、目の充血が同時に見られることが多い病気です。 かつてプールで集団感染が起こることがあったため、「プール熱」と呼ばれることもあります。

学校保健安全法では、咽頭結膜熱は第二種の学校感染症に定められており、「主要な症状がなくなってから2日を経過するまで」は出席停止とすることが示されています。 主要な症状というのは、熱、のどの強い痛み、目の赤みや涙など、いちばんの困りごとになっている症状を指します。

登園を考えるときには、熱が下がっていること、のどや目の症状が落ち着き、食事や水分が普段通りにとれていることを確認します。 そのうえで、症状が消えてから2日が過ぎているかどうかを見ていきます。 実際の登園再開のタイミングは、医師の診断と園のルールを合わせて決めることになりますので、診断を受けた医療機関で「登園のめやす」と必要な書類について必ず確認します。

インフルエンザの登園のめやすは、発症からの日数と解熱してからの日数です。

インフルエンザは、高熱、全身のだるさ、関節や筋肉の痛みなどが強く出る、冬に流行しやすいウイルス感染症です。 学校保健安全法では、インフルエンザにかかった子どもの出席停止期間として、「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで」と定められています。 さらに、未就学児では解熱した後3日を経過するまでとされていて、幼児期の子どもの方が長めにお休みすることが求められています。

たとえば、月曜日に熱が出てインフルエンザと診断され、水曜日に熱が下がったとします。 この場合、発症から5日という条件と、解熱から3日という条件の両方を満たす必要があります。 どちらか一方だけではなく、両方を満たした時点で登園の再開を検討することが、ほかの子どもへの感染を減らすうえでも大切です。

熱が下がったあとも、急に長時間の外遊びや人混みへの外出をすると、体力が追いつかず、再び熱が上がってしまうこともあります。 登園前の数日は、家の中で静かに遊ぶ時間を長めにとり、食事や睡眠のリズムが戻ってきているかをゆっくり見守ると安心です。

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園の決まりと医師の判断を合わせて、無理のない登園再開を考えます。

園ごとのルールや必要書類を、元気なうちから確認しておきます。

同じ病名であっても、園ごとに登園再開のルールや必要な書類が異なることがあります。 ある園では医師の診断書や登園許可証が必要で、別の園では保護者の申告でよい、というような違いです。 いざというときに慌てないためにも、入園のタイミングや年度初めなどに、配布されたしおりや園からの案内資料で、「どの病気のときにどんな書類が必要か」「かかりつけ医に持っていく用紙があるか」を確認しておくと役に立ちます。

体調を崩して受診する際には、「園で登園許可証が必要と言われています」「インフルエンザの登園のめやすを教えてください」などと、医師に具体的に伝えると、診断と一緒に今後の見通しも相談しやすくなります。 困ったときの連絡先として、かかりつけの小児科や地域の休日診療の情報をメモにまとめて、冷蔵庫など家族が見やすい場所に貼っておくのもひとつの方法です。

「うつさない」「ぶり返さない」「子どもの気持ち」の3つの視点で考えます。

登園を再開してよいかどうかを考えるとき、多くの方が「ほかの子にうつさないかどうか」という視点を大切にされます。 それに加えて、「無理をして再び熱が上がったりしないか」「子ども自身がどんな気持ちでいるか」という視点も、一緒に考えておきたいところです。

たとえば、熱や症状は落ち着いていても、前日のうちにぐったりしていた場合は、登園再開の初日を短時間保育にしてもらえないか園に相談する選択肢もあります。 子どもが「まだちょっとしんどい」と言っているときには、その声に耳を傾けながら、医師や園と話し合うことで、安心して戻れるタイミングを一緒に探すことができます。 インターネット上の情報だけで決めつけず、「参考にしながら、最後は医師と園の判断に合わせる」という姿勢でいることが、親にとっても子どもにとっても負担を軽くしてくれるでしょう。

わが家なりの「登園ルール」を作っておくと、毎回の判断が少し楽になります。

病名と一緒に、「うちではここまで戻ったら行ける」と決めておきます。

病名ごとの一般的なめやすを知ったうえで、家庭としての考え方も簡単に言葉にしておくと、毎回の迷いが少し減ります。 たとえば、「手足口病のときは、熱がなくて、普段通りにごはんと水分がとれて、家の中で遊べる元気が戻ってきたら医師と相談して登園を考える」「インフルエンザのときは、法律で決められた日数に加えて、家での様子を見てからにする」などです。

紙に書き出して冷蔵庫に貼っておいたり、スマートフォンのメモに「手足口病」「溶連菌」「プール熱」「インフルエンザ」といった項目を作って、自分の言葉でめやすをまとめておくのも良い方法です。 そうしておくと、夜中に熱が出たときや、朝になって登園を迷うときに、あわてて情報を探さなくても、落ち着いて判断しやすくなります。

子どもと一緒に「元気のサイン」を話しておくと、気持ちの準備もしやすくなります。

3歳から5歳の子どもは、自分の体調を言葉で細かく説明することが難しいことも多いです。 そのため、「どんな状態になったら保育園や幼稚園に行くのか」を、普段からシンプルな言葉で共有しておくと、子ども自身の気持ちの準備にも役立ちます。

たとえば、「ゼリーだけでなく、ごはんも食べられるようになったら先生のところに行こうね」「長いあいだ起きていられて、おもちゃで遊ぶ元気が戻ってきたら、またお友だちに会いに行こうね」といったように、生活の中の具体的な行動を元気のサインとして伝えます。 子どもにとっても、「どんなふうに元気になればいいのか」が分かると、無理に頑張らされている感覚が少なくなり、自分の体を大切にしながら集団生活に戻る練習にもなります。

病名別の登園のめやすを知るための参考資料です。

学校、幼稚園、保育所で予防すべき感染症について、日本小児科学会が病気ごとの特徴や出席停止の考え方をまとめており、手足口病や溶連菌感染症なども含めて登校や登園の目安が解説されています。

日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」。 学校や園で予防すべき感染症の概要と登校基準をまとめた資料です。

厚生労働省の咽頭結膜熱の解説ページでは、この病気が学校保健安全法上の学校感染症のひとつであり、主要な症状がなくなってから2日を経過するまで出席停止となることが示されています。

厚生労働省「咽頭結膜熱」。 咽頭結膜熱の症状や出席停止期間について解説した厚生労働省のページです。

札幌市教育委員会の出席停止に関する案内では、学校保健安全法施行規則にもとづき、インフルエンザについて「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで」出席停止とする基準が紹介されています。

札幌市教育委員会「出席停止について」。 学校感染症と出席停止期間のめやすをまとめた札幌市のページです。

手足口病の登園基準について、日本小児科学会の解説をもとに、発熱がなく、普段通りの食事がとれていれば発疹が残っていても登園可能とする考え方が紹介されています。

小児科クリニック「手足口病の登園基準」。 手足口病の症状と登園の目安について説明した小児科クリニックの解説ページです。

溶連菌感染症の登園や登校について、日本小児科学会の解説を引用し、「適切な抗菌薬治療開始後24時間を経て全身状態が良ければ登園可能」とする目安が紹介されています。

塩野義製薬「こどもに多いのどの病気 溶連菌感染症のおはなし」。 溶連菌感染症の症状や治療、登園の目安についてまとめた情報ページです。

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