森村学園初等部の学びは、受験後の伸び方まで連れていきます。
森村学園初等部を調べていると、受験の準備より先に、入学後の学びの景色が見えてくる瞬間があります。理由はシンプルで、学校が掲げる柱が、点の勉強ではなく、思考と言葉と表現に向いているからです。受験で求められる落ち着きや聞く力とも、自然につながります。
森村の軸は、ICTとランゲージアーツと英語です。どれも、早く正解を出すことより、考えを組み立てて人に伝える方向へ子どもを押してくれます。家庭が焦りやすい時期ほど、この方向感覚が支えになります。
答えの前に、考えを組み立てる力を置く学校です。
小学校受験は、できたできないが見えやすい世界です。けれど、入学してから伸びる子は、できたの理由を言葉にできます。森村が大切にしているのは、その理由の部分です。
たとえば、同じ意見でも、根拠が違えば、話の厚みが変わります。森村で言うランゲージアーツは、まさにそこを育てるための学びです。読むのが速いか、書けるかだけではなく、考えを整理し、相手に届く形にする力へつながります。
ランゲージアーツは、説明の筋道を先に育てます。
ランゲージアーツ(言語技術)は、体系的にことばを学ぶプログラムとして紹介されています。批判的思考(絵や文章を分析する見方)や、論理的思考(多面的に物事を見る技術)や、情報伝達の力(説明や報告のしかた)を学ぶと示されています。
この言い方だけだと難しく感じますが、家庭に落とすと、やることは小さくなります。答えを教えるより、答えが出るまでの道筋を短い言葉で拾うだけで十分です。うまく話せるかどうかより、筋が通っているかを先に見ます。
家庭で増やすのは、短い問いかけの型です。
たとえば、子どもが何かを選んだときに、どうしてそう思ったのかを聞きます。迷ったところがあったかを聞きます。違う選び方があるとしたら何かを聞きます。質問が長いと負担になるので、短いまま続けるのがコツです。
このやり方は、受験の面接対策にも見えますが、目的はそこだけではありません。入学後、子どもが自分の言葉で授業の内容を持ち帰れるようになります。家庭の会話が、勉強の延長になりすぎず、学びの回路だけが太くなっていきます。
英語は、早さより使う場面が伸びを作ります。
森村の英語は、外部機関の講師が関わる体制が示されています。学校の説明では、British Councilの講師による授業を低学年から実施し、高学年では少人数で行うことが書かれています。さらに、英語で活動する体験として、英語によるクッキングのような取り組みや、海外での短期研修プログラムも紹介されています。
ここで大切なのは、英語を特別な科目として抱え込まないことです。英語は、覚えた量より、使った回数で残ります。家では発音の正しさに寄せすぎるより、伝わった経験を増やすほうが続きます。
毎日同じ場面で、同じ短い英語を置くと楽になります。
朝の支度で、どっちにするかを聞く。玄関で、持ち物を確認する。食卓で、もう少し欲しいかを聞く。こうした場面は毎日あるので、同じ短いフレーズを繰り返しやすいです。新しい表現を増やすより、生活の中に固定席を作るほうが、家族の負担が小さくなります。
英語が得意になることを急がなくても大丈夫です。英語を使うことが当たり前の空気になると、入学後の授業が伸びやすい土台になります。森村が示している方向は、英語を学ぶだけで終わらず、英語で何かをしてみる体験へ進むことです。
ICTは、操作より作品に向かうと一気に強くなります。
森村のICTは、総合学習で活用する道具として位置づけられています。調べてまとめて発信する流れがあると、学びが知って終わりになりにくいからです。学校の紹介では、テーマを掘り下げて映像作品を制作し、映像コンテストへ継続して参加していることも書かれています。
ここで育つのは、機器の操作の上手さだけではありません。相手に伝わる形にする力です。撮る。選ぶ。並べる。言葉を添える。見直して直す。この往復は、ランゲージアーツの筋道ともつながります。
家庭でできるICTは、評価より次の直しを一言で促すことです。
家で動画を撮るなら、出来栄えを採点するより、何を伝えたいかを聞くほうが伸びます。次はどこを変えるかを一緒に決めるほうが続きます。子どもにとっては、褒められることより、自分で直せた経験が残ります。
森に隣接した環境がある学校なので、題材は身近にあります。散歩で見つけたものを写真に撮り、名前を調べ、気づいたことを短く書き、家族に見せる。小さな制作でも、学びの形が整います。
受験の準備として見ると、森村の良さを見誤りやすいです。
ここで視点を少し変えます。受験は、短期間で成果を出したくなるイベントです。けれど、森村の柱は、短距離走の設計ではありません。入学後に、子どもが自分で学びを進めるための道具箱です。
だからこそ、受験対策が家庭の中心になりすぎると、学校の良さと逆方向へ行くことがあります。言葉を急いで正しくさせる。英語を詰め込む。ICTを練習にする。どれも一見近道に見えますが、続かないことが多いです。
伸びる家庭の段取りは、勉強量ではなく会話の置き方です。
森村の学びに合う家庭は、毎日の会話に小さな問いを置ける家庭です。宿題の答え合わせより、どう考えたのかを聞ける家庭です。英語の教材より、生活の中に英語を置ける家庭です。端末の使い方より、作って伝える流れを楽しめる家庭です。
大きな投資をしなくても始められます。必要なのは、問いかけを短くすることと、続く形に整えることです。続くと、子どもが勝手に深くなっていきます。
学校選びの判断軸は、子どもの未来の使い方で決まります。
森村に向くかどうかは、家庭の価値観とも重なります。自分の考えを言葉にしていくことに意味を感じるか。間違えずに言うことより、筋道を大切にしたいか。学びを外へ発信することに前向きか。ここが合うと、入学後の伸び方が自然になります。
もちろん、プログラムや運用は年度で変わることもあります。英語やICTの実施内容も、最新の情報を公式の案内で確認するのが安心です。ただ、柱が変わらない限り、学校の方向は大きくはぶれにくいでしょう。
今日からできる小さな一歩は、家の中に置けます。
ランゲージアーツの入口として、子どもが選んだ理由を短く聞いてみてください。説明が長くならなくても大丈夫です。筋道が見えたら、それで十分です。
英語の入口として、毎日必ずある場面に、短い英語を1つだけ置いてみてください。覚えることより、言うことを優先します。
ICTの入口として、写真でも動画でもいいので、見せたい相手を決めて作ってみてください。誰に伝えるかが決まると、子どもの表現が変わります。
受験をするかどうかは、急いで決めなくても構いません。森村の学びの形が、家庭の景色に合うかどうか。そこから考えると、判断が静かになります。
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参考文献です。
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森村学園 初等部 カリキュラムの特色
ICTとランゲージアーツと英語の説明や、映像制作や英語の少人数授業、海外短期研修の記載を確認できます。
https://www.morimura.ed.jp/education/curriculum.html英語を学ぶから英語で学ぶへ。
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森村学園 初等部 ご挨拶
学びの柱の考え方と、自然環境を活かした学校生活の説明を確認できます。
https://morimura.ed.jp/introduction/index.html -
British Council 日本 組織概要
British Councilが英国の公的な国際文化交流機関であることを確認できます。
https://www.britishcouncil.jp/about/japan -
OECD The OECD Learning Compass 2030
未来の教育の方向性を示す枠組みとして、Learning Compassの概要を確認できます。
https://www.oecd.org/en/data/tools/oecd-learning-compass-2030.html -
文部科学省 GIGAスクール構想について
1人1台端末環境と協働的な学びを進める施策の趣旨を確認できます。
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00011111.htm


