病気の子供イメージ

発熱や嘔吐や下痢の受診のめやすを、家族で共有します

発熱や嘔吐や下痢の心配を、家族で見える形にします。

小さな子どもが急に熱を出したり、夜になって急に嘔吐や下痢が始まったりすると、家の空気が一気に緊張します。 その場にいる大人が毎回同じとは限らず、仕事からの帰宅が遅い保護者や、日によってサポートしてくれる祖父母が違うこともあります。 そのたびに「病院へ行った方が良いのか、様子を見ても大丈夫なのか」を一から考えるのは、大人にも大きな負担になります。

そこで、発熱や嘔吐や下痢が出たときに「ここまで来たら受診を急ぐ」という目安を、家族であらかじめ話し合って共有しておくと安心です。 受診の判断を完璧に言い当てることはできなくても、いくつかのサインを共通言語として持っておくと、迷いが少し軽くなります。

受診を急いだ方が良いサインを、言葉でそろえます。

子どもの病気は、症状の名前だけで判断するよりも、全身の様子をまとめて見ることが大切だと言われています。 日本の小児救急の資料でも、「熱の高さ」そのものより「いつもと比べてぐったりしているかどうか」「水分やおしっこはどうか」といった全体の状態を重視することがすすめられています。

例えば、次のような様子が重なっているときは、早めの受診を考えた方が良い目安とされています。 ぐったりしていて、呼びかけても反応が弱い様子が続いていることや、水分をほとんど受け付けず、半日ほどおしっこが出ていない状態が見られることや、嘔吐や下痢を繰り返し、顔色が悪くて元気がない様子が続いていることなどです。 さらに、初めてのけいれんが起きた場合や、呼吸が速くて苦しそうに見える場合や、唇や顔色が青白く見える場合は、救急を含めて受診を急ぐ必要が出てくることがあります。

これらはあくまで一般的な目安であり、「ひとつでも当てはまったら必ず大きな病気」という意味ではありません。 ただ、家族で事前に話し合うときには、「このような様子がいくつか重なったら、夜間でも医療機関や救急相談窓口に連絡する」という目安として役立ちます。 とくに、日中は元気だった子どもが、夕方から急にぐったりしてきたときや、水分をあまり飲まずにおしっこが少ない状態が続くときには、様子見にして良いかどうかを一人で抱え込まないことが大切です。

受診の目安を「数字」でも共有します。

大人どうしで話し合うときには、言葉だけでなく「時間」や「回数」も一緒に決めておくと共有しやすくなります。 例えば、「半日以上おしっこが出ていないとき」「数時間のあいだに何度も嘔吐しているとき」「熱が高いままで、呼びかけてもぼんやりしている時間が長いとき」などです。 あまり細かいルールにし過ぎず、家族の暮らしやすさに合った目安を少しずつ作っていくと良いでしょう。

3歳から5歳ごろの子どもは、自分で「ここが痛い」「気持ち悪い」と言葉で訴えられるようになっていきます。 その一方で、「少し元気そうに見えるから大丈夫かな」と大人が判断してしまい、本当はつらいのに我慢しているサインを見逃してしまうこともあります。 いつもの表情や遊び方と比べてどうかを、家族のだれか一人ではなく、できるだけ複数の大人で確認しておくと安心感が違います。

夜間や週末は、小児救急電話相談を味方にします。

平日の昼間であれば、かかりつけの小児科に相談しやすいですが、夜や週末は判断に迷いやすくなります。 そのために用意されているのが、小児救急電話相談の窓口です。 日本では、「子ども医療電話相談事業」として、番号の「シャープ8000」を押すと、都道府県ごとの相談窓口につながる仕組みが整えられています。 看護師や小児科の医師などが電話で話を聞き、家庭で様子を見て良さそうか、今すぐ受診を考えた方が良いかなどの目安を一緒に考えてくれます。

家族で受診の目安を共有しておくと、「ぐったりしていて、水分もとれていない」「半日ほどおしっこが出ていない」「息が苦しそうに見える」といった状態を、電話相談で簡潔に伝えやすくなります。 日頃から、体温計やおむつの交換の時間、水分を飲んだ量をざっくりと把握する習慣をつくっておくと、いざというときに相談しやすくなります。

夜間や休日に、電話だけで判断することに不安を感じる保護者も少なくありません。 それでも、相談窓口を使うことで、「今すぐ救急に行った方が良いのか」「明日の外来まで待てるのか」を、ひとりで背負わずにすむという意味があります。 電話相談は診断そのものを行うものではありませんが、次の一歩を一緒に考えてくれる存在として、家族の選択肢に加えておくと心強いです。

オンラインの受診目安も、家族で一度見ておきます。

日本小児科学会などが提供している「こどもの救急」のようなオンラインの受診目安サイトでは、発熱や嘔吐や下痢など、よくある症状ごとに簡単な質問が並んでいます。 それらに答えていくことで、「いまの状態が緊急度の高いものかどうか」を考える手がかりになります。 とくに3歳から5歳までの子どもは、対象年齢として想定されていることが多く、夜間や休日に迷ったときの参考になります。

こうしたサイトも、電話相談と同じように、最終的な判断を代わりに下してくれるものではありません。 それでも、一度家族でゆっくり画面を見ながら、「こんな症状が出たら早めに相談しよう」と話し合っておくと、いざというときの迷いが少し和らぎます。 スマートフォンのホーム画面に、よく使う救急情報サイトを登録しておくのも、小さな備えになります。

救急受診のあとを、次の安心につなげます。

救急外来を受診すると、診療明細や検査結果、処方された薬の内容と一緒に、登園や登校の再開に関する目安が伝えられることが多くあります。 「熱が下がってから何日程度たてば良いか」「どの症状がおさまってから集団生活に戻るか」といった条件は、忙しい日々の中で忘れやすい情報でもあります。

そこで、診療明細や医師からの指示が書かれた紙は、園の連絡帳と一緒に保管しておくと便利です。 帰宅後に一度、保護者が内容を読み返し、重要な部分を連絡帳や家庭用のノートに写しておきます。 例えば、「解熱後2日たってから登園」「嘔吐が止まって水分と食事が普段通りにとれるようになってから登園」といった目安を書き写しておくと、あとから見返したときに迷いにくくなります。

園によっては、感染症ごとに「登園許可証」や「登園届」と呼ばれる書類が必要な場合があります。 朝の慌ただしい時間に慌てないためにも、診察の場で必要な書類の有無を確認し、その場で用紙をもらうか、後日ダウンロードできるかを確かめておくと安心です。 記入の仕方が分からないときは、次回の診察時に確認する、あるいは園に問い合わせるなどして、早めに疑問を解消しておくとスムーズです。

日常の会話のなかで、受診の目安をすり合わせます。

3歳から5歳の子どもがいる家庭では、保護者同士の勤務時間や、祖父母が手伝ってくれる時間帯がばらばらなことも多いです。 そのため、「誰か一人だけが受診の判断を担う」という状態を減らし、家族のなかで考え方をすり合わせておくことが大切です。

具体的には、ふだん元気なときに、さりげない会話の中で「もし夜に高い熱が出て、ぐったりして水分も飲めなかったら、この病院か救急相談に電話しよう」といった話をしておきます。 冷蔵庫やリビングの目立つ場所に、かかりつけ医の名前と連絡先、小児救急電話相談の番号、よく使う救急情報サイトの名前を書いた紙を貼っておくのも一つの方法です。 そこに、「ぐったりしている」「水分を飲めない」「おしっこが半日以上出ない」「呼吸が苦しそう」「けいれんが出た」といった、受診を急ぐサインを簡単な言葉で添えておくと、だれが見てもすぐにイメージしやすくなります。

こうした準備は、病気を予防するものではありませんが、「判断をひとりで背負わなくて良い」という心の余裕につながります。 家族の中で少しずつ更新しながら、自分たちの暮らしに合う受診の目安を育てていくことで、子どもの体調の変化に向き合う負担が少し軽くなっていきます。

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子どもの急な症状について参考になる公的な情報源です。

厚生労働省「子ども医療電話相談事業(♯8000)」です。
休日や夜間に子どもの症状への対処や受診の必要性に迷ったときに、小児科の医師や看護師に電話で相談できる全国共通の仕組みについて説明しているページです。

厚生労働省 子ども医療電話相談事業♯8000の案内ページはこちらです。

日本小児科学会「ONLINE こどもの救急」です。
生後1か月から6歳までの子どもの発熱や嘔吐や下痢など、よくある症状ごとに、夜間や休日に病院を受診するかどうかの判断の目安を、質問形式で示しているサイトです。

日本小児科学会監修 ONLINEこどもの救急のトップページはこちらです。

地方自治体が公開している小児救急パンフレットです。
子どもの急な発熱や嘔吐や下痢のときに、「水分がとれない」「おしっこが半日以上出ない」「ぐったりしている」「けいれんが出た」「顔色が悪い」といった様子を、早めの受診の目安として挙げている資料です。

茨城県 小児救急パンフレット「急病時の子どもの見方と受診の目安」のPDFはこちらです。

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