英語の上手さより、伝えたい気持ちが残る選考です。
面接の直前、子どもが急に無口になることがあります。家ではよく話すのに、知らない場所だと声が小さくなる。これは珍しいことではありません。愛知インターナショナルスクールの選考は、英語を完璧に話せるかより、聞いて考えて、自分の言葉で伝えようとする姿勢が見えやすい形です。
ここでは、この姿勢を伝える芯と呼びます。伝える芯とは、言い間違いがあっても最後まで言い切り、言い直しが必要なら落ち着いて言い直せる力です。家庭ができることは、正しさを増やすことではありません。言い切る経験を増やし、落ち着いて待つ空気を作ることです。
面接とスピーキングと筆記は、両方の言語で行われます。
愛知インターナショナルスクールの案内では、新1年生のテストは、面接とスピーキングと筆記が、英語と日本語で行われると示されています。英語環境の学校だと、英語だけで評価されるのではと不安になります。けれど、両方の言語を使う枠があることで、今の状態をそのまま見てもらいやすくなります。
スピーキングは、話す力を確認する場です。筆記は、読む力と書く力を確認する場です。面接は、立派な文章より、受け答えの自然さと家庭の一貫性が残りやすい場です。ここで大事なのは、最初から完璧であることではありません。伝えようとする動きがあるかどうかです。
スピーキングは、間違いを直すより言い切る経験が効きます。
英語のスピーキングで詰まるのは、単語が出てこないからだけではありません。途中で直される不安があると、言葉を探す時間が怖くなります。家庭で先に作りたいのは、最後まで言っていい空気です。
家での練習は短くて大丈夫です。例えば、好きな食べ物の話をして、最後に一言だけ付け足す遊びが合います。子どもが話し始めたら、親は途中で直しません。言い終わってから「最後まで言えたね。」と言います。正しさより、言い切った感覚が残るほうが当日に強いです。
言い直しが必要な子には、やり直しを怖がらない形を渡します。「もう1回言ってみよう。」ではなく、「今の言い方もいいよ。別の言い方もあるかな。」が自然です。選考は、会話の勝ち負けではありません。学び方の姿勢が伝わるかどうかです。
筆記は、難しさより丁寧さが見えます。
筆記という言葉を聞くと、難しい問題を想像しがちです。けれど、新1年生の段階では、読むことと書くことの入口が見えやすい形になりやすいです。線の上をなぞれるか。見本を見て同じように書こうとできるか。短い指示を読んで動けるか。こうした丁寧さは、学校生活の土台になります。
家庭でできる準備は、問題を増やすことではありません。机に向かう時間を長くするより、短い時間で区切って終われる経験を増やすほうが続きます。終わり方が上手な子は、当日も切り替えが早いです。
祖父母が関わる家庭なら、書く練習より会話が役に立ちます。「今日いちばん楽しかったのは何。」と聞いて、「それはどうして。」と返す。短い説明を最後まで言う習慣が、読む力にもつながりやすいです。
面接は、家庭の言葉が短いほど一貫性が残ります。
面接で立派な方針を語ろうとすると、家庭の中でその言葉が使えなくなります。面接で強いのは、日常と矛盾しない一貫性です。家庭の方針は短いほど共有しやすく、祖父母が関わるときも応援の方向がそろいやすいです。
例えば、「分からないときは聞ける子でいてほしい。」です。これなら、家でも学校でも同じ言葉で支えられます。例えば、「やり直しを怖がらない子に育てたい。」です。これも、宿題や片づけの場面でそのまま使えます。面接の言葉は、家庭の行動の説明であるほうが自然です。
親の答え方も同じです。長く語るほど、子どもは顔色を読みやすくなります。短く言い切って、子どもに目線を戻す。これだけで、落ち着いた空気が残りやすいでしょう。
黙ってしまう子は、答えより分からない場所を探す声かけが合います。
分からないときに黙る子は、やる気がないのではありません。迷子になっているだけです。ここで答えを先に渡すと、子どもは自分で戻る道を覚えにくくなります。家庭では、分からない場所を一緒に探す声かけが合います。
例えば、「どこまで分かった。」と聞きます。次に、「今は言葉が出ないだけかな。」と添えます。最後に、「ゆっくりでいいよ。」で締めます。焦らせない順番があると、子どもは言葉を探しやすくなります。
途中で詰まっても大丈夫だよと伝えて、最後まで待つ。これだけで、子どもの表情は変わります。選考の場でも、言葉の正しさより、最後まで聞く姿勢が残ります。
完璧を求めない評価の考え方は、世界の言語教育にもあります。
英語を学ぶとき、間違いに目が向きやすいです。けれど、言語教育には、できない点を数えるより、できることを言葉にして伸ばす考え方があります。家の準備も同じ方向で組むと、親子の空気が荒れにくくなります。
This promotes a “proficiency” perspective guided by “can do” descriptors rather than a “deficiency” perspective focusing on what the learners have not yet acquired.
Council of Europe CEFR Companion volume
できない点を責める視点ではなく、できることから学びを組む視点です。家庭で英語のミスを直し過ぎると、子どもは話す前に止まりやすくなります。言い切る経験を守るほうが、長い目で伸びにつながりやすいでしょう。
今日できる小さな一歩は、家の合言葉を1つ決めることです。
準備の迷いが減るほど、受験期の空気はやわらかく続きます。だから、今日できる一歩は大きくなくて大丈夫です。家の合言葉を1つだけ決めます。例えば、「最後まで言っていいよ。」です。これだけで、家庭の声かけがそろいます。
選考は、英語の上手さだけで決まる話ではないことが多いです。伝えたい気持ちと、学び方の姿勢が見えます。家庭は英語を増やす教室ではなく、言い切る経験と安心を増やす場所であるほうが続きやすいでしょう。
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参考文献。
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Aichi International School Admission Process。
新1年生のテストが英語と日本語で行われることや出願時期の案内を確認できます。
ページを開く -
Aichi International School FAQ。
面接の考え方や年齢基準など、検討段階の疑問をまとめて確認できます。
ページを開く -
Council of Europe Common European Framework of Reference for Languages Companion volume。
This promotes a “proficiency” perspective guided by “can do” descriptors rather than a “deficiency” perspective focusing on what the learners have not yet acquired.
できることを起点に伸ばす評価の考え方を確認できます。
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