愛知教育大学附属名古屋小学校は、問いが日常になる学校です。
この学校の学びを短く言うなら、授業が終わっても思考が終わらないことです。答えを急ぐより、身の回りの現象から不思議を見つけ、確かめ、考え、まとめる流れが日常に組み込まれています。受験の準備も、問題の種類を増やすより、観察して気づいたことを言葉にできる時間があるほど、学校のリズムに乗りやすいです。
ここで覚えておきたい言葉があります。問いの持ち帰りです。問いの持ち帰りとは、学校で出会った不思議を家に持ち帰り、短い言葉にして確かめ直せることです。できるかどうかではなく、戻り方があるかどうかが、受験でも入学後でも安心につながります。
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問いは、特別な才能ではなく、日常の手触りから始まります。
たとえば、雨上がりの朝に水たまりが残っている場所と、もう乾いている場所があるとします。子どもがそこで立ち止まり、どうしてだろうと言えた瞬間に、問いは生まれます。大切なのは、正しい説明を言わせることではありません。違いに気づき、気になり、確かめたくなる気持ちが動くことです。
この学校が研究校として大事にしているのは、そうした気づきを、学習の問題に育てる運びです。現象を見て終わりではなく、確かめ方を考え、仲間の視点と行き来しながら、考えをまとめていきます。知識の量だけで勝負しない学びが、授業の中で繰り返されると言えます。
総合的な学習の時間は、探究の型を身につける場になりやすいです。
総合的な学習の時間とは、教科をまたいで、実生活や社会のテーマを扱いながら学ぶ時間です。探究という言葉がよく使われますが、難しい意味ではありません。自分で問いを見つけ、必要な情報を集め、整理して、まとめて伝える学びです。
文部科学省の資料では、探究的な学びは、課題を設定し、情報を集め、整理して、まとめて表現する流れで整理されています。学びが散らばらず、問いから表現までがつながる設計です。
実社会や実生活の中から問いを見いだし、自分で課題を立てる。出典 文部科学省 質の高い探究的な学びの実現
受験準備の目線で見ても、この型は強いです。知らない問題に出会ったとき、答えの暗記が効かない場面でも、問いを立て直し、確かめ方を考え、言い直す道が残るからです。
研究校であることは、すごいことをするより、学び方を磨き続けることです。
愛知教育大学の附属学校園の紹介では、名古屋地区の取り組みとして、大学教員と附属学校園の教員が協力し、探究的な授業や教材を共同で開発し、その成果を研究会や研修会で広く共有する方針が示されています。学校の中だけで閉じず、公立学校園への展開も視野に入れるという姿勢です。
同じページには、附属名古屋小学校について、教育の理論的、実践的研究を使命とし、近年は、みんながわくわく学べる学校という理念のもとで実践研究を進めていることが書かれています。家庭が安心できるのは、学びが場当たり的ではなく、研究として言葉にされ続ける点です。
公開の研究発表会がある学校は、授業が外に開かれます。
研究校では、授業を公開し、授業の作り方や教材の工夫を共有する機会が置かれます。子どもにとっては、知らない大人が参観する日があり、いつもの教室にいつもと少し違う空気が入ることがあります。
ここで見えるのは、目立つ発言の多さではありません。話を最後まで聞く姿勢、順番を守る落ち着き、間違えたときに直せる柔らかさです。研究校の空気に強いのは、できる子より、戻れる子だと言えます。
受験準備は、答えの速さより、聞いて動ける丁寧さが軸になります。
国立の附属小を検討すると、家庭は勉強量に意識が寄りがちです。ただ、研究校の学び方は、知識の暗記よりも、指示を受け取り、状況を理解し、落ち着いて行動する力と相性が良いです。さらに、自分の考えを短い言葉で言い直す力があると、学びの筋が通ります。
家庭でやれることは、難しい教材を増やすことではありません。会話の中で、聞く、待つ、言う、言い直すという型を揃えることです。型があると、緊張した日も戻りやすいです。
声かけは、考える時間を残す言い方が合います。
どうしてそう思ったの、と詰めるより、そう思った理由を短く聞かせて、と言うほうが安心しやすいです。子どもが言葉に詰まったら、ゆっくりで大丈夫だよ、と間を守ります。言い直しが必要なら、もう1回言ってみようか、と軽く促します。
正解を当てる会話に寄せないことも大切です。正しいかどうかの前に、気づいたところが面白いね、と受け取ると、観察が続きます。観察が続く子は、問いが立ちやすいです。
観察を言葉にする練習は、机がなくてもできます。
散歩の帰り道で、同じ花なのに色が違うね、と気づいたら、どこが違うと思ったの、と聞きます。夕方の影が長い日に、さっきより伸びたね、と言えたら、いつから変わったと思う、と返します。答えを急がず、観察の言葉を増やす会話にします。
こうした会話は、受験に直結するテクニックではありません。ただ、入学後の授業で求められる、問いを立てる姿勢の土台になります。家庭の空気を張り詰めさせずに続けられる点が、いちばん強いです。
視点を変えると、親の準備は情報整理になります。
子どもの準備は会話の型ですが、保護者と祖父母の準備は情報の置き場所です。受験を考え始めた家庭が疲れるのは、不安そのものより、情報が散らばることです。募集の予定、通学の条件、当日の動線、必要書類の管理が、別々の場所に置かれると気持ちが落ち着きません。
研究校は、行事や研究発表会など、学校が外とつながる予定が入りやすいです。予定が増えること自体が問題なのではなく、家庭側で見通しが立っていないことが負担になります。カレンダーに置き直し、家族で共有できる形にするだけでも、不安が減ります。
通学の現実は、地図より朝の再現性です。
愛知教育大学の附属学校園の紹介では、附属名古屋小学校の所在地が、愛知県名古屋市東区大幸南1の126と示されています。地図で近く見えても、朝の混雑や信号、雨の日の歩きやすさは別の話です。受験の前に、平日の朝に同じ時間帯で歩いてみると、毎日続く現実が見えます。
国際学級や帰国児童の枠は、該当する家庭ほど早めの確認が安心です。
附属校には、海外生活の経験がある子どものための学級や、帰国児童を受け入れる枠が置かれている場合があります。文部科学省の一覧では、愛知教育大学附属名古屋小学校は、帰国児童生徒学級を置く附属学校として挙げられています。該当する家庭は、募集要項が別立てになっていることもあり、必要書類や時期が一般の入学募集とずれることがあります。
ここで焦りを作らないことが大切です。条件は年ごとに更新される可能性があります。早めに確認するとは、早く決めるという意味ではありません。選択肢を丁寧に残すという意味です。
小さな一歩は、今日の不思議を1つだけ拾うことです。
受験は、家庭の生活全体に影響します。だからこそ、毎日積み上げられる形が強いです。問いの持ち帰りは、特別な教材がなくても育ちます。夕食の湯気、玄関の砂、洗濯物の乾き方、そういう小さな現象で十分です。
見つけた不思議を短く言い、確かめ方を一緒に考え、言い直して終える。これだけで、学校の学びと家庭の会話がつながります。答えを急がない家庭は、結果として戻りやすいです。戻りやすい子は、当日に強いです。
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参考文献。
大学教員と附属学校園の教員が協力し、探究的な授業や教材を共同で開発。
探究的な学習の過程は、課題の設定、情報の収集、整理分析、まとめ表現。
小学校学習指導要領と解説への導線がまとまっている。
愛知教育大学附属名古屋小学校が帰国児童生徒学級を置く附属学校として掲載。
他者と協働し主体的に取り組む学習活動にすること。
