結論まとめ
- まず押さえたい結論
乳幼児の予防接種は、生後2か月から1歳ごろまでの流れを先に押さえると整理しやすくなります。ロタウイルスのように接種期限が短いものもあるため、母子健康手帳とかかりつけ医で早めに確認することが大切です。
- 始める前に見たいポイント
生後2か月前後の赤ちゃんがいる家庭、予防接種の名前や回数が多くて不安な保護者、1歳前後の追加接種を忘れずに進めたい家庭に関係する内容です。
- 気をつけたいこと
ワクチンごとに回数、接種間隔、対象年齢が異なります。体調不良で延期することもあるため、自己判断で詰め込まず、自治体の案内、母子健康手帳、医療機関の予定表を合わせて確認しましょう。
- 迷ったときの考え方
迷ったときは、月齢だけで判断せず、未接種のワクチン、次に受ける期限、同時接種の可否、赤ちゃんの体調をかかりつけ医に相談すると安心です。
この記事は、1人の意見だけでなく、複数の研究や公的情報、さらに多くの研究をまとめて見た情報を参考に、家庭で考えやすい形に整理しています。
乳幼児の予防接種は、月齢ごとの流れで見ると整理しやすくなります
乳幼児の予防接種は、生後2か月から1歳ごろまでの流れを先に押さえると、全体像をつかみやすくなります。理由は、ロタウイルス、5種混合、肺炎球菌、B型肝炎、BCG、麻しん風しん、水痘など、受ける時期と回数がそれぞれ異なるからです。
初めての保護者にとっては、ワクチン名が一気に増えるだけでも負担に感じやすいものです。ただし、1つずつ暗記する必要はありません。まずは「生後2か月から始まるもの」「生後5か月ごろに意識するもの」「1歳前後で追加・新規に受けるもの」に分けて見ると、予定を立てやすくなります。
この記事では、乳幼児期の代表的な定期接種を、月齢の流れに沿って整理します。実際の接種日は、赤ちゃんの体調、自治体の案内、医療機関の予約状況によって変わるため、母子健康手帳とかかりつけ医の予定表を基準に確認してください。
生後2か月ごろから始まるワクチンは、まとめて予定を立てます
生後2か月を迎えるころから、複数のワクチンを同じ日に受ける同時接種を組み合わせることが多くなります。通院回数を減らしながら必要な回数を進めるために、医療機関では赤ちゃんごとの月齢や接種歴を見てスケジュールを組みます。
特にロタウイルスワクチンは、初回接種に目安となる期限があります。生後2か月になったら、最初の予約でどのワクチンを一緒に受けるのか、次回はいつになるのかまで確認しておくと、後から慌てにくくなります。
ロタウイルスワクチンは、初回接種の期限を早めに確認します
ロタウイルスは、乳幼児に多い胃腸炎の原因となるウイルスです。高熱、下痢、嘔吐が強く出ることがあり、脱水などで入院が必要になる場合もあります。ロタウイルスワクチンは飲むタイプのワクチンで、生後2か月ごろから接種を始めます。
大切なのは、初回接種を出生14週6日後までに受けることが勧められている点です。使うワクチンの種類によって接種回数は2回または3回となり、完了の時期も出生24週0日後まで、または出生32週0日後までと異なります。
ロタウイルスワクチンは、同じ種類のワクチンで完了することが基本です。途中で製品を変えないように、どのワクチンを使うか、次回の予約がいつかを医療機関で確認しておきましょう。
5種混合ワクチンは、5つの病気をまとめて予防します
5種混合ワクチンは、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、ヒブ感染症をまとめて予防するワクチンです。2024年度以降は、5種混合ワクチンを主に用いる流れになっています。
標準的には、生後2か月から7か月未満のあいだに初回接種を始め、20日以上の間隔をあけて3回受けます。その後、初回接種が終わってから6か月以上あけて、追加接種を1回受けます。
以前に4種混合ワクチンとヒブワクチンを別々に始めている場合など、接種歴によって予定が変わることがあります。母子健康手帳の記録を見ながら、次に受けるワクチン名と回数をかかりつけ医に確認すると安心です。
子どもの肺炎球菌ワクチンは、初回接種と追加接種で免疫を保ちます
子どもの肺炎球菌ワクチンは、肺炎、髄膜炎、敗血症など、重くなりやすい細菌感染を防ぐ目的で接種します。標準的には、生後2か月から接種を始め、およそ1か月おきに初回接種を進めます。
生後2か月から7か月未満で始める場合は、初回接種を3回行い、その後、最後の初回接種から60日以上あけて、生後12か月以降に追加接種を1回行う流れが目安です。
肺炎球菌ワクチンは、接種を始めた月齢によって必要回数が変わります。予定より開始が遅れた場合や、途中で延期があった場合は、自己判断で回数を減らさず、医療機関で組み直してもらいましょう。
B型肝炎ワクチンは、1歳になる前の完了を意識します
B型肝炎は、肝臓に影響を与えるウイルスによる感染症です。乳児期に感染すると、長くウイルスを持ち続ける持続感染につながる場合があります。
B型肝炎ワクチンは3回接種が基本です。標準的には、1回目を生後2か月、2回目を生後3か月、3回目を生後7か月から8か月ごろに受ける流れが目安になります。
定期接種として進める場合は、1歳になる前に3回を終えることが大切です。途中で体調不良などによる延期があったときは、残りの回数と接種間隔を医療機関で確認してください。
生後5か月から8か月ごろは、BCG接種の時期を確認します
BCGワクチンは、結核による重い感染症を防ぐためのワクチンです。日本では、生後5か月から8か月までの期間に1回接種することが標準的なスケジュールになっています。
結核は、今でも国内で発生している感染症です。乳幼児が感染すると、髄膜炎や全身に広がる結核など、重い状態につながることがあります。BCGは、こうした重症化のリスクを下げる目的で接種します。
BCGは他のワクチンと予定が重なることもあります。生後5か月を過ぎたら、母子健康手帳の予定欄に目印をつけ、自治体の案内や医療機関の予約方法を確認しておきましょう。
1歳前後は、追加接種と新しいワクチンが重なりやすい時期です
1歳の誕生日が近づくと、これまでに始めたワクチンの追加接種に加えて、新しく接種できるワクチンが増えます。代表的なものが、麻しん風しんワクチンと水痘ワクチンです。
この時期は、5種混合や肺炎球菌の追加接種も重なりやすくなります。1歳になったら何を受けるのかを、誕生日の前後でまとめて確認しておくと、接種漏れを防ぎやすくなります。
麻しん風しんワクチンは、1歳での1回目を忘れずに進めます
麻しん風しんワクチンは、麻しんと風しんを予防する混合ワクチンで、MRワクチンとも呼ばれます。定期接種では、1歳の期間に第1期を受け、小学校入学前の1年間に第2期を受けます。
麻しんは感染力が強く、肺炎や脳炎などの合併症につながることがあります。1歳になったら、他の追加接種とあわせてMRワクチンの予定を確認しましょう。
水痘ワクチンは、1歳から2回接種で進めます
水痘ワクチンは、水ぼうそうを予防するためのワクチンです。1歳から接種でき、1回目のあとに一定の間隔をあけて2回目を受けます。
水痘は軽く済むこともありますが、発熱や強いかゆみ、皮膚の感染、まれな合併症につながる場合もあります。保育園や幼稚園など集団生活が始まる前後は、受け忘れがないかを確認しておくと安心です。
5種混合と肺炎球菌の追加接種は、初回接種の仕上げです
生後2か月から始めた5種混合ワクチンと肺炎球菌ワクチンは、1歳前後の追加接種まで進めることで、免疫を保ちやすくなります。初回接種だけで終わらせず、追加接種の時期まで確認することが大切です。
1歳前後は、MR、水痘、5種混合の追加、肺炎球菌の追加などが重なりやすい時期です。母子健康手帳とカレンダーを見ながら、「1歳前後で受けるワクチンを整理したいです」とかかりつけ医に相談すると、家庭ごとの通院しやすさに合わせて予定を立てやすくなります。
体調不良や延期があったときは、予定を組み直せば大丈夫です
予防接種のスケジュールは、予定どおりに進まないこともあります。発熱、咳、下痢、家族の都合、予約の取りにくさなどで延期になることは珍しくありません。
大切なのは、延期したままにせず、次に何をいつ受けるかを確認することです。ワクチンには接種できる期間や間隔があるため、自己判断で順番を変えたり、回数を省いたりせず、医療機関に母子健康手帳を見せて相談しましょう。
同時接種は、医師が必要と認めた場合に行われます
乳幼児期は受けるワクチンが多いため、同じ日に複数のワクチンを受けることがあります。同時接種は、接種機会を逃しにくくする方法の1つですが、赤ちゃんの体調や接種歴を見ながら医師が判断します。
保護者は、前回の接種後の様子、発熱の有無、アレルギーやけいれんの経験、服薬中の薬などを問診で伝えることが大切です。気になることがある場合は、接種当日に遠慮せず確認しましょう。
接種後の様子で迷うときは、医療機関に相談します
予防接種の後は、発熱、接種した部分の赤みや腫れ、機嫌の変化などが見られることがあります。多くは一時的な反応として経過を見ることがありますが、症状の強さや続く時間によっては確認が必要です。
ぐったりしている、呼吸が苦しそう、けいれんがある、高熱が続く、顔色が悪い、強いじんましんが出るなど、いつもと違う様子がある場合は、すぐに医療機関や救急相談窓口へ連絡してください。
母子健康手帳と自治体の案内を、予定管理の中心にします
予防接種の予定管理では、母子健康手帳がいちばん大切な記録になります。接種したワクチン名、日付、ロット番号、次回の予定を確認できるため、受診時には必ず持参しましょう。
自治体から届く予診票や案内も、対象年齢や実施医療機関を確認する手がかりになります。引っ越しをした場合、予診票を紛失した場合、対象期間を過ぎそうな場合は、早めに自治体の予防接種担当窓口へ相談してください。
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予防接種は、赤ちゃんの体調や接種歴に合わせて医療機関と相談しながら進めるものです。本で確認する場合は、スケジュールを決めるためというより、ワクチンの考え方や病気の背景を落ち着いて理解する補助資料として使うと読みやすくなります。
本の内容は、発行時期によって制度や接種スケジュールが現在と異なる場合があります。実際の接種予定は、自治体の最新案内、母子健康手帳、かかりつけ医の説明を優先して確認してください。
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乳幼児の予防接種スケジュールに役立つ、信頼できる参考資料
子どものワクチンの種類や、標準的な接種年齢が整理されています。ロタウイルス、5種混合、肺炎球菌、B型肝炎、BCG、麻しん風しん、水痘など、生後2か月から1歳ごろまでに受けるワクチンの位置づけを確認するときに役立つ公的な情報です。
ロタウイルスワクチンの接種対象年齢や、初回接種を生後14週6日までに行う必要があること、2回または3回で完了するスケジュールなどが詳しく説明されています。期限のあるワクチンの計画を立てる際の根拠になります。
2024年度から導入された5種混合ワクチンについて、初回接種と追加接種の標準的な時期が示されています。生後2か月から7か月までに3回、その後1歳ごろに追加接種を行う流れを確認できます。
BCGの接種時期が、生後5か月から8か月のあいだに1回であることや、結核の重症化を予防する効果などがまとめられています。BCG接種のタイミングを考えるときの基礎資料として利用しやすい内容です。
日本小児科学会監修のもと作成されたサイトで、年齢ごとの予防接種スケジュールが図で示されています。生後2か月から1歳までのワクチンを、ひと目で一覧したいときに便利な資料です。



