この記事は、1人の意見だけでなく、複数の研究や公的情報、さらに多くの研究をまとめて見た情報を参考に、家庭で考えやすい形に整理しています。
光華小学校の探究は、特別な発表会のためではなく、「なぜ」から学びを動かす日常の設計です。
光華小学校の探究は、行事の多さや機器の新しさだけで語ると見えにくくなります。この学校らしさは、問いを立てること、調べること、まとめること、伝えることを、教科の外側に置かず、毎日の学びの中に入れているところにあります。だから受験を考える家庭が見たいのは、正解を早く出せるかどうかだけではありません。わからないことを嫌がりすぎないか、気になったことを自分の言葉で言えるか、体験したことをそのままで終わらせずに考え直せるか。そこに、この学校との相性が出やすいです。
光華小学校の探究を1つの言葉でまとめるなら、「問いの体質」です。たまたま疑問を持つのではなく、見たものや聞いたものに対して、自然に「どうしてだろう」と反応できる状態です。公式ページでは、問題解決学習を「STEAM and」として展開し、子どもたちの知的好奇心を大切にしながら、「問いを立てること」「学ぶことを楽しむこと」「学び続けること」をプラスしていく考え方が示されています。探究をイベント化せず、学び方そのものにしているところが、光華小学校の大きな独自性です。
STEAM andは、教科を越えて考えるための土台です。
STEAMという言葉だけを見ると、理科やプログラミングが強い学校なのだろうか、と感じるかもしれません。けれど、光華小学校のSTEAM andは、それだけではありません。公式の説明では、Sは「なぜを見つけて考えること」、Tは「必要な情報を集め、表現し、発信すること」、Eは「ものの構造を調べたり、作ったりすること」、Aは「より美しく、豊かに表現すること」、Mは「数理的に分析したり、考察したりして、問題解決をすること」ととらえています。つまり、理系と文系を分けるより、学びをつなぎ直す考え方です。
ここで大事なのは、教科の名前ではなく、学びの流れです。光華小学校では、答えを覚えて終わるより、問いを持ち、必要な情報を集め、整理し、自分なりに形にしていくところまでを見ています。これは、受験でよくある「正解を当てる練習」とは少し重心が違います。正解は大切です。ただ、その前に、自分は何が気になっているのか、どう確かめたいのかを持てる子のほうが、この学校の授業には入りやすいでしょう。
文部科学省も、STEAM教育を、各教科の学びを基盤としながら、それらを実社会での課題発見や課題解決に生かしていく横断的な学びとして位置づけています。光華小学校のSTEAM andは、その考え方を、小学生の発達段階に合わせてやわらかく、しかし途切れずに設計している印象です。難しい言葉を掲げているのではなく、子どもの日常に落ちる形へ訳しているところに、学校の工夫があります。
「ひかりタイム」は、問いを立てて終わらせず、発表まで持っていく探究の時間です。
光華小学校の探究を具体に見るなら、「ひかりタイム」は外せません。これは、課題設定から成果発表までを1年間かけて進める探究型授業です。1回考えて終わるのではなく、時間をかけて問いと付き合い、形にしていく点に意味があります。子どもにとって、本当に難しいのは思いつくことより、考え続けることです。光華小学校は、その続ける部分まで授業の中に入れています。
しかも、この時間は発表のためだけの訓練ではありません。ICTやプログラミングのスキルだけでなく、リーダーシップや協働性といった、点数では見えにくい力も一緒に伸ばすとされています。つまり、1人で賢くなる時間ではなく、人と学びをつなぎながら深めていく時間です。探究というと自由研究を想像する方もいますが、光華小学校の探究は、もっと学校の授業に近く、もっと生活につながっています。
1人で考える段階から、みんなで形にする段階まで見えています。
「ひかりタイム」には、学年ごとのミッションがあります。パーソナル・ミッションでは、自分の力で課題を設定し、情報を集め、分析します。ここで育てたいのは、多彩な表現力や、表現しながら考える力です。自分なりにまとめて伝える経験が、早い段階から意識されています。
グループ・ミッションでは、身の回りのものから課題を設定し、グループで調査とまとめを行います。理由や根拠を集め、相手に伝わるように発表を組み立てる流れまで含まれています。ここで見えてくるのは、探究が「自分だけの気づき」で終わらないことです。人に伝えるとなると、順番を考え、言葉を選び、相手のわかりやすさを意識する必要があります。つまり、探究と「ことばのちから」が自然につながっています。
さらに、グラデュエーション・ミッションでは、社会や世界に目を向けて課題を設定し、問題点や解決策、自分たちにできることまで考えて発表します。ここまで来ると、探究は学校の中の作業ではなくなります。社会を見て、自分の立ち位置を考える学びになります。小学生にそこまで必要だろうか、と思う方もいるかもしれません。けれど、身近な暮らしと社会がつながっていると知ることは、学ぶ意味を実感する大きなきっかけになります。
教科の時間そのものが、問いを育てるように組まれています。
光華小学校の探究は、「ひかりタイム」だけに閉じていません。教科学習の公式ページでも、探究、体験、対話型の学びを取り入れた授業を展開し、「自ら課題を発見・解決する力」や「仲間と協働する力」を育てると示されています。探究が特別授業だけにある学校ではなく、普段の授業が探究に寄っている学校です。ここがかなり大きいです。
算数では、問題解決の見通しを持ち、協働的に学び合い、論理的に考え抜く機会を多く設けています。1人で考えるだけでなく、友だちと交流しながら、よりよい解決方法を見つける時間があります。自分の考えた過程を図や式で説明する場面もあり、途中の思考を言葉にすることが重視されています。正解にたどり着いたかだけでなく、どう考えたかを見ている授業です。
理科では、「なぜ」から答えを導き出す力を育てることがはっきり示されています。実験を多く取り入れ、予想し、確かめ、考察する流れがあります。子どもたち自身が新しい疑問を見つけ、みんなで話し合いながら答えを導こうとすることを大切にしていると、教員コメントでも説明されています。探究は理科に向いているからやるのではなく、理科の中でも問いの持ち方を育てているわけです。
社会では、見学や体験を通して、よりよい社会を築くための視点を持つことを目指しています。祇園祭の学習のように、身近な生活と結びつく活動の中で、資料を取捨選択しながら主体的に学ぶ流れがあります。環境問題を身近な課題としてとらえ、解決を考える授業も見られます。ここでも、ただ知識を増やすのではなく、生活と社会を結びつけて考える姿勢が育てられています。
行事が多い学校なのではなく、「本物に触れる」ことで学びを深くする学校です。
学校案内で行事が多いと書かれていても、それだけでは学校の中身は分かりません。光華小学校を見ていると、行事の役割がかなり明確です。年間行事のページでは、「日頃の学びをより豊かな経験に高めるため」「本物に触れることを重視した行事を行っている」と示されています。ここで言う本物とは、有名な場所へ行くこと自体ではなく、教室の外で五感を使って学びを確かめることです。
社会見学の説明でも、経済や暮らしを支える施設を実際に見学し、社会のリアルを知って、教科学習での学びにつなげるとされています。自動車工場、防災センター、スーパーマーケット探検、琵琶湖疏水、芋ほりなどの体験は、ばらばらなイベントではありません。社会、理科、生活、総合の学びとつながりやすい題材です。体験したあとに、「楽しかった」で終わらせず、何を見たのか、どう感じたのか、何が気になったのかへ戻していくと、体験は学びに変わります。光華小学校は、その戻し方を学校として持っています。
京都という立地も、探究の材料になっています。
光華小学校の教科学習では、京都に立地するメリットを生かして、「本物」の歴史や文化に多く触れられることが特徴だと案内されています。これは、京都らしい体験ができます、という観光的な話ではありません。歴史や文化を教科書の写真だけで終わらせず、実際の場へつなげやすいという意味です。祇園祭見学、芸術鑑賞、宗教行事、礼法や茶道の学びなども含めて、光華小学校は地域そのものを教材にしやすい環境にあります。
この強みは、探究ととても相性がよいです。身近に本物があると、問いは立ちやすくなります。なぜこの形なのか、どうしてこの行事が続いてきたのか、どんな人が関わっているのか。教室の中だけで閉じない問いが生まれやすいからです。家庭が学校選びをするときも、この学校は設備やカリキュラムだけでなく、土地の力まで学びに変えているか、という視点を持つと輪郭が見えやすくなります。
ICTとプログラミングは、探究を派手に見せるためではなく、調べて伝える手段になっています。
光華小学校の探究を見ていると、ICTの使い方にも学校の考え方が出ています。1人1台端末に対応し、授業支援システムを使った双方向型授業が行われています。けれど、端末が先に来ている感じはあまりありません。公式ページでは、アプリを使ったドリル学習や植物観察での写真撮影、日本語かな入力などで操作に慣れ、次に調べ学習やイラスト制作へ広げ、さらに情報収集や統計、プレゼンテーションへ進む流れが示されています。道具の練習で終わらず、探究の流れに沿って役割が変わっていきます。
プログラミングも同じです。3年生ではScratchを使い、5年生ではレゴブースト、6年生ではIchigoJamを使って学ぶ流れがあります。ここで育てたいのは、単に機械に強い子ではありません。順番を考えること、試して直すこと、思った通りにいかなかった理由を探すことです。つまり、問いを立てて改善する力です。探究の学校にプログラミングが入ると聞くと、最新設備の学校という印象が強くなりがちですが、光華小学校ではむしろ、考える型を増やすための手段として入っています。
学習アプリの活用も、基礎の定着と切り離されていません。語彙を増やしたり、計算力を高めたりしながら、既に学んだ内容の理解を深める仕組みが用意されています。探究は自由な学びですが、自由だけでは伸びにくい面もあります。光華小学校は、基礎と探究を別物にしないところがうまいです。
最近の動きからも、「本物に触れる探究」が今も続いていることが見えてきます。
光華小学校の探究は、昔からある学校紹介の言葉だけではありません。公式ニュースを見ると、最近の活動にもその方向がはっきり出ています。2026年2月には、沖縄に居住する外国人宅にホームステイする国内留学のレポートが公開されていました。教室の中で異文化理解を学ぶだけでなく、実際に生活の中へ入って経験する機会があることがわかります。
また、2025年6月には、1年生の大阪関西万博見学の様子も紹介されていました。年齢が低いうちから、実際の大きな場へ出て、見て、感じて、話題にする体験が組み込まれているのは印象的です。もちろん、1回行っただけで探究心が育つわけではありません。ただ、そうした体験が学校生活の中に現在進行形で置かれていることは、光華小学校が「本物に触れる学び」を今も大切にしている証拠と言えます。
ここで見えてくるのは、行事と探究が離れていないことです。見学や留学や体験が、ただの思い出づくりではなく、問いの材料になっている。そう考えると、光華小学校の学びは、教科、探究、行事、ことばの教育が、別々に存在しているのではなく、かなり自然につながっていることが分かります。
受験準備で相性が出るのは、答えの速さより、「考え続けられるか」です。
受験を考える家庭ほど、子どもが迷う時間を減らしたくなります。早く正解にたどり着いてほしいですし、失敗もしないでほしいです。けれど、光華小学校の探究と相性がよいのは、迷わない子というより、迷っても考え続けられる子です。すぐに答えを言えなくても、「うーん」と考えながら、自分なりにことばを探せる子のほうが、入学後に伸びやすいでしょう。
家庭での声かけも少し変わります。「それ違うよ」より、「どうしてそう思ったの」と聞いてみること。「早く答えて」より、「1つだけでも考えを聞かせて」と促すこと。「わからない」で終わったときに、「何がわからないか分かるかな」と返してみること。こうした会話は、勉強をやさしくするだけではありません。問いを雑に閉じない練習になります。
行事や外出のあとも同じです。「楽しかった」で終わらせず、「何がいちばん気になった」「思っていたのと違ったところはあった」と聞いてみると、体験がことばに変わります。探究は特別な教材で始まるものではなく、体験のあとに少し考え直すところから始まることが多いです。光華小学校を志望校として考えるなら、この日常のやりとりがとても大切になります。
光華小学校の探究は、自由にさせる教育ではなく、問いを育てる教育です。
探究型の学校と聞くと、自由すぎるのではないか、基礎が弱くならないだろうか、と不安になる方もいます。その心配はもっともです。ただ、光華小学校の探究は、好きにやらせるだけの放任とは少し違います。公式ページを見ていくと、課題設定、情報収集、整理、分析、まとめ、発表という流れがかなり丁寧に示されています。つまり、自由に見えても、学び方には筋道があります。
しかも、教科学習では国語、英語、算数に多くの時間をかけ、検定にも取り組みながら、探究、体験、対話型の学びを重ねています。基礎と探究を対立させていないところが、この学校の安心感です。家庭としても、探究型だから基礎はいらないと考えるのではなく、基礎があるから問いを深められる、という見方でいると、この学校の設計をつかみやすいでしょう。
学校選びでは、探究があるかより、問いが毎日に流れているかを見ると見誤りにくくなります。
光華小学校の独自性は、STEAM andという名前の新しさだけではありません。問いを立てることを、総合の時間だけでなく、算数や理科や社会、行事や見学、ICTの使い方までつなげていることです。探究が特別な時間に閉じていない学校は、学びの空気が少し違います。子どもたちが、教えられる前に自分で気になれるか。見たことをことばにできるか。友だちの意見を聞いて考え直せるか。そこに、その学校の探究の本気度が出ます。
光華小学校は、心の教育、ことばの教育、探究、体験、本物に触れる行事が、ばらばらに並んでいる学校ではありません。全部を通して、「自分らしい未来を切り拓く力」へつなげようとしている学校です。だから、受験の是非をまだ決めていない家庭にも、この学校は判断しやすいです。派手な成果だけでなく、学び方そのものを見て選びたい家庭には、かなり相性のよい候補になるでしょう。
説明会や見学に行く機会があれば、設備の新しさや発表の上手さだけでなく、子どもたちが先生の問いにどう反応しているか、友だちの意見をどう聞いているか、行事の話をどんな言葉で振り返っているかを見てみてください。その空気の中に、光華小学校の探究の本当の輪郭があります。
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参考文献。
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光華小学校「STEAM and」
STEAM and の考え方、ひかりタイム、パーソナル・ミッション、グループ・ミッション、グラデュエーション・ミッション、ICTとプログラミングの流れを確認できます。
https://ps.koka.ac.jp/education/steam/ -
光華小学校「教科学習」
探究・体験・対話型の学び、算数や理科や社会における問いの育て方、「本物」の歴史や文化に触れる学習の特徴を確認できます。
https://ps.koka.ac.jp/education/subject/ -
光華小学校「年間行事」
「本物に触れる」ことを重視した行事、社会見学、宿泊行事、体験型学習の位置づけを確認できます。
https://ps.koka.ac.jp/life/event/ -
光華小学校「教育方針」
心の教育を基盤にしながら、高い学力と未来を創造する力を育てる学校全体の方向性を確認できます。
https://ps.koka.ac.jp/introduction/policy/ -
文部科学省「STEAM教育等の各教科等横断的な学習の推進について」
教科横断的な学びを、実社会での課題発見や課題解決に生かしていくという、公的なSTEAM教育の考え方を確認できます。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/mext_01592.html -
光華小学校「国内留学レポート」
2026年2月時点の公式ニュースとして、沖縄でのホームステイを通した現在の体験学習の一例を確認できます。
https://ps.koka.ac.jp/news/%E5%9B%BD%E5%86%85%E7%95%99%E5%AD%A6%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88/
