同志社国際学院初等部

同志社国際学院初等部の教育方針を徹底解説。良心教育とIBで育つ力、受験準備の考え方まで

最終更新日:2026年4月20日私たちについて商品評価基準

この記事は、1人の意見だけでなく、複数の研究や公的情報、さらに多くの研究をまとめて見た情報を参考に、家庭で考えやすい形に整理しています。

同志社国際学院初等部は、英語の比重で選ぶ学校ではなく、良心が日々の行動に出る学校です

学校選びで迷いやすいのは、見えやすい情報が先に目に入るからです。英語の授業が多い。国際色がある。IBに取り組んでいる。どれも魅力ですが、同志社国際学院初等部の輪郭は、そこだけではつかめません。この学校を理解する近道は、何を上手にさせたいのかではなく、どんな人に育ってほしいのかを見ることです。

同志社国際学院初等部の中心には、同志社が長く大切にしてきた良心教育があります。そこへ、IBの学習者像という世界共通の学びの目標が重なります。だからこの学校では、知識を増やすことだけでなく、考えること、相手を尊重すること、自分の言葉で伝えること、違いのある相手と閉じずに向き合うことが、学びの中心に置かれます。受験を考える家庭にとって大切なのは、英語が早いかどうかだけではありません。家庭の会話や生活の中で、子どもの問いをどう扱っているかが、ずっと深く関わってきます。

朝の空気に、その学校の思想が出ます

同志社国際学院初等部の1日は、読書の時間と礼拝から始まります。公式の案内では、開門は7時45分、8時35分までに登校し、朝の礼拝が始まり、1時間目は8時50分からです。ここで見えてくるのは、ただ授業数を積み上げる学校ではないということです。朝の最初に、静かに整える時間と、自分より大きなものに耳を澄ます時間が置かれています。

この学校の独自性は、国際教育とキリスト教主義が別々に並んでいるのではなく、同じ1日の中に溶け込んでいるところにあります。朝の礼拝は、形式だけの宗教的な時間ではありません。何を大切にして生きるのかを、毎日少しずつ体に通していく時間です。学校説明を読んだだけでは見えにくい部分ですが、子どもの6年間を考えると、この朝の積み重ねは意外に大きいです。

良心教育は、やさしさの気分ではなく、判断の軸です

同志社の教育理念は、キリスト教主義、自由主義、国際主義です。言葉だけ見ると抽象的に感じますが、同志社国際学院初等部に引き寄せると意味がはっきりします。キリスト教主義は、他者を大切にする視点を持つことです。自由主義は、周囲に合わせるだけではなく、自分の考えを持ち、その考えに責任を持つことです。国際主義は、英語が話せることだけで終わらず、世界の広さを前提に自分の立ち位置を考えることです。

ここでいう良心は、ふんわりした優しさではありません。困った友だちがいたときに、見て見ぬふりをしない。自分と違う考えに出会ったときに、すぐ切り捨てない。自分が言ったことと、実際の行動がずれたときに、振り返ってやり直せる。そうした判断の土台です。学校選びの場面では、学力の伸びや進路の見えやすさに目が行きがちですが、同志社国際学院初等部は、その手前にある人の持ち方を重く見ています。

受験準備でも、この感覚は大切です。面接や日常の観察で見られやすいのは、知っている言葉の量より、言葉の使い方です。自分の思いを押し通すだけでなく、相手の話を聞き、考えを受け止めて返せるか。失敗したときに言い訳で閉じるのではなく、もう1度やってみようとできるか。その姿は、短期間の詰め込みでは作りにくく、日々の家庭の会話で育っていきます。

IBの学習者像は、成績の外側にある力を、毎日の学びへ戻します

同志社国際学院初等部は、IBが示す10の学習者像を目標に掲げています。IBは国際バカロレアのことです。世界で共有されている教育の枠組みで、知識の量だけではなく、どのように学び、どう生きるかを重視します。学習者像には、探究する人、考える人、信念をもつ人、心を開く人、振り返りができる人などが含まれます。どれも、小学校受験の言葉としては少し大きく見えるかもしれませんが、実際には日々の教室で育てる小さな姿勢の積み重ねです。

たとえば、探究する人とは、知っている答えを早く出す子だけを指しません。気になったことをそのままにせず、なぜだろうと考え続けられる子です。心を開く人とは、何でも受け入れる子ではありません。自分と違う考えに出会ったときに、そこで会話を止めず、相手の見方にも理由があるかもしれないと考えられる子です。振り返りができる人とは、反省文が上手な子ではなく、昨日の自分より少しよくなるために、行動を見直せる子です。

この学校が大切にしているのは、まさにこうした力です。ですから、家庭での声かけも変わってきます。正解を急がせるより、「どうしてそう思ったのですか」と聞く。うまくいかなかったときに、「どこがだめでしたか」と詰めるのではなく、「次はどうしてみますか」と尋ねる。友だちと意見がぶつかった話をしたときは、「どちらが正しいですか」で終わらせず、「相手はどう見えていたのでしょうか」と視点を広げる。こうした会話の運びが、IBの学習者像と学校の空気に近づいていきます。

英語は目的ではなく、考えるための道具です

同志社国際学院初等部の英語教育は、英語を教科として積み上げるだけのものではありません。公式には、半分以上の授業が英語で実施されると示されています。しかも、その狙いは単なる会話力の向上ではなく、英語という言葉を使って概念理解を深めることにあります。つまり、英語は飾りではなく、思考の入口です。

ここが、この学校を特別なものにしています。英語が早くできる子だけが向いている、という話ではありません。むしろ、知らない表現や違う文化に出会ったときに、怖がりすぎず、面白がりながら近づけるかどうかが大切です。公式の学校紹介でも、言語だけでなく、文化や知識、考え方に触れながら学ぶ環境が強調されています。英語力そのものより、知らないものの前で閉じない姿勢が求められていると言えます。

直近の募集要項では、文部科学省の指定を受けて日英バイリンガル教育を実施していることも明記されています。受験を考える家庭にとっては、これも見逃せない点です。英語がある学校は多くても、学校の制度として日英の学びを組み、授業全体に反映している学校は限られます。同志社国際学院初等部の独自性は、英語を増やした学校というより、日常そのものを二言語の学びに組み替えているところにあります。

探究の単元が、この学校の学力観をはっきり見せます

同志社国際学院初等部では、PYPという初等教育プログラムに基づく探究型の学びが中心にあります。PYPは、小学生の段階で行うIBの学びです。中でも中心になるのが、探究の単元です。公式では、1年間に6つの教科横断的なテーマに沿って学ぶと説明されています。教科横断的というのは、国語は国語、理科は理科と完全に分けるのではなく、1つの問いをさまざまな教科の目で見ていく学び方です。

この設計だと、知識は使われてこそ意味を持ちます。1つのことを覚えて終わりではなく、それをどこに結びつけるかが問われます。だから、家庭での準備も変わります。文字や数の練習はもちろん無駄ではありません。ただ、それだけで相性が決まる学校ではありません。大切なのは、見たことを言葉にする力です。聞いたことを自分の考えにして返す力です。1つの出来事から、別の出来事へつなげて考える力です。

この学校では、6年間の探究の集大成としてPYPエキシビションが行われています。公開情報でも、児童が興味関心と社会課題を結びつけて発表する場として案内されています。ここに、同志社国際学院初等部の学びの到達点がよく表れています。小学生のうちから、誰かに教えられたテーマをなぞるだけでなく、自分の問いを持ち、調べ、考え、伝えるところまで進む。その姿を見据えて、低学年から学びが組まれているわけです。

ここで見方を少し変えると、学校選びは、子どもの能力より、家庭の会話の質で考えたほうが近づきます

同志社国際学院初等部の公式FAQでは、保護者に対して、英語や探究学習の家庭での支えをお願いしていることが書かれています。できれば、博物館や美術館などへ足を運ぶ機会を持ってほしいという案内もあります。これは、特別な教育熱を求めているという意味ではありません。学校の学びが、家に戻っても続くからです。

たとえば、休日に出かけたあと、家に帰ってから「楽しかったですか」で終えるのではなく、「何が気になりましたか」「いちばん意外だったのは何でしたか」と聞いてみる。絵本を読んだあとに、「よかったですね」で閉じるのではなく、「この子はどうしてこうしたと思いますか」と一歩だけ深める。そのやり取りが、探究と対話の土台になります。難しい教材を足すより、今ある生活を少しだけ丁寧に拾うほうが、この学校には合いやすいでしょう。

ここで気をつけたいのは、家庭に高い完成度が必要だと考えすぎないことです。毎日立派な問いを立てる必要はありません。子どもが話したことを急いで評価しない。途中で切らずに最後まで聞く。親もわからないことは「まだわかりません」と言ってよい。そうした余白のある会話こそ、学校の考える学びと相性がよいです。

初等部と国際部が同じ校舎にあることが、国際を、特別な体験ではなく普段の景色に変えます

同志社国際学院の大きな特色は、1つの校舎に初等部と国際部が併設されていることです。これは、学校紹介の中でも他に類のない教育環境として示されています。小学校だけでも、インターナショナルスクールだけでもない。そのあいだにあるようでいて、実はまったく別の学校の姿です。

この環境では、国際という言葉が行事のときだけ前に出るのではありません。普段から、違う言葉、違う育ち、違う考え方が同じ空間にあります。子どもにとっては、それが珍しいことではなくなります。ここが大きいです。国際理解は、知識として教えられるだけでは深まりません。違いのある人と同じ場所で過ごし、その違いを怖がりすぎず、自分との距離を測りながら関わる経験が必要です。同志社国際学院初等部は、その経験が学校の日常の中に入っています。

受験準備は、速さより、伝え方と関わり方に重心を置くとぶれにくいです

直近で公開されていた2026年度新1年生入試の募集要項では、出願は2025年7月14日から7月25日、親子面接は8月下旬、9月に志願者面接と筆記、Group Activityが行われる流れでした。考査内容の一部は、日本語か英語のどちらかを出願時に選ぶ形も示されています。ここからわかるのは、同志社国際学院初等部の入試が、紙の処理速度だけで判断するものではないということです。

親子面接がある学校では、家庭の考え方と子どもの日常がつながっているかが見えやすいです。Group Activityがある学校では、前に出る力だけでなく、周囲とどう関わるかも見られます。だから準備の軸も、ただ先取りを進めるより、応答の質を上げることになります。返事をはっきりする。順番を待つ。友だちの言葉を受けてから自分の考えを言う。家で何かを決めるときに、理由を一言添える。こうした日常の積み重ねが、学校の見たい姿と重なります。

家庭で整えたいのは、答えではなく、応答です

朝食の席で、「今日は何を頑張りますか」と聞くより、「今日はどんなことが起きそうですか」と聞いてみる。帰宅後に、「ちゃんとできましたか」と確認するより、「どんなことを考えましたか」と受け止めてみる。作品を見たときも、「上手です」で終えるのではなく、「どこをいちばん伝えたかったのですか」と聞く。こうした会話は、話す力だけでなく、自分の内側を言葉にする力を育てます。同志社国際学院初等部を目指す準備として、とても相性のよい方法です。

生活面まで見てはじめて、この学校が合うかどうかが見えてきます

理念に共感しても、生活が回らなければ続きません。同志社国際学院初等部のFAQには、通学や放課後の具体も出ています。直通路線バスは、JR祝園駅と近鉄新祝園駅、そして学研奈良登美ケ丘駅から運行されています。学校の土曜授業は基本的にありません。昼食はお弁当持参が基本で、オンライン注文もできます。一方で、学校としての学童保育は実施していません。近隣の学童や地域の学童を利用している児童がいるという案内です。

この現実は、学校選びではとても大事です。理念が素晴らしくても、送り迎えや放課後の受け皿が家庭の暮らしと合わないと、毎日の疲れが大きくなります。反対に、通学動線や放課後の過ごし方まで見通せると、学びの良さが生活の中で生きてきます。同志社国際学院初等部は、思想の学校であると同時に、毎日の段取りが必要な学校でもあります。ここまで見て初めて、自分の家庭に合うかどうかが見えてきます。

学校生活の細部にも、この学校らしさがあります。1年生は6年生とBuddyを組み、行事や日常生活で交流すると案内されています。縦のつながりがある学校は、学年の中だけで育つ学校とは空気が違います。上級生が下級生を見る。下級生が上級生に学ぶ。その関係の中で、思いやりや責任が抽象語ではなく実感になっていきます。良心教育という言葉が、こういう場面で日常の形になります。

同志社国際学院初等部を選ぶとは、どんな大人に育ってほしいかを、少し早く考え始めることです

この学校の魅力は、華やかな国際性だけではありません。朝の礼拝に始まり、探究の学びがあり、日英の環境があり、違いのある人と交わる日常があり、そのすべてを同志社の良心教育が下から支えています。だから、学校選びの問いも変わります。英語が得意になるでしょうか、では足りません。人の話を聞けるでしょうか。違いに出会っても閉じないでしょうか。自分の考えを持ち、その考えを人とすり合わせながら育てていけるでしょうか。そうした問いに心が動く家庭には、同志社国際学院初等部はとても深く響く学校です。

反対に、結果の見えやすさや訓練のしやすさを最優先にしたい時期には、少し遠く感じるかもしれません。この学校は、短く切り取ると見誤りやすいです。英語の学校としてだけ見ると浅くなります。IB校としてだけ見ると、同志社らしさが見えなくなります。キリスト教の学校としてだけ見ると、探究や国際の設計がこぼれます。全部を重ねて見たときに、ようやくこの学校の輪郭が立ち上がります。

子どもにどんな6年を過ごしてほしいのか。何を覚えるかだけでなく、どう育ってほしいのか。その問いに静かに向き合いたい家庭にとって、同志社国際学院初等部は、学校選びの基準そのものを少し深くしてくれる学校だと言えるでしょう。

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参考文献です

  • 同志社国際学院初等部 同志社国際学院の基本理念

    「10の学習者像」を目標として掲げています。

    学校理念と、良心教育とIBの学習者像の結びつきを確認できる公式ページです。

  • 同志社国際学院初等部 バイリンガル教育

    半分以上の授業が英語で実施されています。

    英語を教科として増やすのではなく、学びの道具として使う学校設計を確認できる公式ページです。

  • 同志社国際学院初等部 探究の単元

    1年間に6つの教科横断的なテーマに沿って探究します。

    PYPの中心になる探究の学び方と、教科横断の考え方を確認できる公式ページです。

  • 同志社国際学院初等部 キリスト教教育

    毎朝の礼拝を大切にしているDIA初等部。

    礼拝と宗教の授業が、学校生活の中でどのように位置づけられているかを確認できる公式ページです。

  • 同志社国際学院初等部 2026年度新1年生児童募集要項

    親子面接、筆記、Group Activity。

    直近で公開されていた新1年生入試の流れと、出願時期、考査の構成を確認できる公式資料です。

  • IB教育推進コンソーシアム IBの概要と学習者像

    責任ある一員となることに資すると私たちは信じています。

    IBの使命と学習者像を、日本語で確認できる公的な案内ページです。

  • 同志社国際学院初等部 よくあるご質問

    英語や探究学習の家庭でのサポートをお願いしています。

    通学、昼食、放課後、家庭での支え方など、学校生活を具体に考えるための公式ページです。

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